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この三連休が終わったら。

明日からジャパンは三連休である。

今年に入ってから、週末も含めてスケジュールが埋まりまくっている日々が続いていた。明日こそ(大事な)お仕事があるものの、明後日と明明後日はなんの予定も入っていない。どうせ夜遅くまでだらだら Netflix を観たり、犬と公園や河川敷に出かけたりで終わってしまう生産性の低い2日間だろうけど、そういう時間こそがいま、必要なのだ。思う存分にだらだらしようと心に決めている。


一方でまた、こういうときこそ読書だろ、と思う自分もいる。

Kindle版を含めていえば、積読本はたまっていくばかりだ。そしてぼくにとって、映画を観ることと犬とあそぶことは割と同じ「娯楽」のなかに入っているのだけど、本を読む娯楽は少し、違う場所に存在しているような気がする。映画や犬が「感じたい娯楽」だとしたら、やっぱりぼくにとっての本は「わかりたい娯楽」なのだ。もう少し慎重にことばを選ぶなら、「わかったと思えるところまで考えをめぐらせたい娯楽」であり、「感じるだけでは終わらせたくない娯楽」なのだ。

この「わかる」にはいろんな種類があって、たとえば「書かれている内容がわかる」もあれば「著者の意図や問題意識がわかる」もある。勘違いだったとしても「きっと、こういうことなんだろうなあ」と思えたり、思えなかったりする。

それとは別に、著者や編集者の「態度」や「温度」がわかってしまうこともある。最初の1行からまるで気持ちの入っていない本も多いし、本の中盤くらいで「あ、ここで(書き手の)体力と根気が尽きちゃったな」とわかっちゃう本も多い。自分に親しい媒体であるぶん、もうそのへんは如実に伝わってくる。もったいないなあ、と思ったり、こんなの出さなきゃいいのに、と思ったりもする。

映画や音楽については、「そうは言っても部外者にはわからない苦労や事情がいろいろあるんだろう」と受け流すことができても、本だとやっぱりそれができない。


きのうカッキーこと柿内芳文氏から電話があり、ふたりで「いまの熱をどう持続させるか」について話をした。もう、そこに課題があると「わかって」いるだけで、ぼくとしては十分だ。

三連休はしっかり休んで、週明けからまたエンジンを踏みなおそう。


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明日は仙台で『嫌われる勇気』の講演会です。仙台や近隣のみなさま、よろしくお願いいたします。

■日時/2020年2月22日(土)
◆開場/13:30~
◆開演/講演会・サイン会 14:00~

■開催場所/仙都会館 8階会議室(仙台市青葉区中央2-2-10)
■定員/講演会100名 ※定員になり次第締め切り

<参加方法>
◆講演会ご希望の方:八文字屋書店 泉店・SELVA店にて、『特装版嫌われる勇気』『特装版幸せになる勇気』『嫌われる勇気+幸せになる勇気「勇気二部作」特装版BOXセット』の3点いずれかのお買い上げ、または参加料1500円(税込み)のお支払いにてご参加いただけます。整理券をお渡しいたしますので、レジカウンターにお申し出ください。