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そういう月曜日は、たまにある。

今週、おれは生きて週末を迎えることができるのだろうか。

年に何度か、そういう月曜日がやってくる。手元の「やらなきゃいけないこと」を列挙していったら、To Do リストの作成にかかったら、それだけでも数時間が経過してしまうような、だったらリストの作成なんか無視して机のいちばん近くにある仕事から片づけるしかないような、おかげで「やらなきゃいけないこと」にいくつも穴が空いたまま翌日を迎え、また同じがむしゃらを続けてしまうような、結果こんなに一所懸命働きながら「あいつはなにやってんだ。サボってるのか」と叱られてしまうような、そんな月曜日が年に数回やってくる。この書きぶりからおわかりのように、きょうはまさにそんな月曜日だ。

たぶん、きょうの夕方に聴講するつもりだった講演会は、キャンセルするだろう。行けたとしても心ここにあらずだろう。明日の朝から予約の入っている歯医者だって、キャンセルしたいくらいだ。考えればキャンセルしたいものは、いっぱいある。

けれども仕事におけるキャンセルの多くは、いわば「ツケ」として翌週や翌月の自分を苦しめる。ほんとうの意味でキャンセルできる仕事などなく、仮にAという仕事をキャンセル(もしくはギブアップ)したとしても、そこで失った信頼や稼ぎや自尊の心を埋めるため、どこかでもっとがんばらなきゃいけない。

とりあえずこれからぼくは放置しっぱなしだった経理的・事務的な封筒の束をひとつずつ開封し、「わー、ごめんなさい」「ひゃー、知らなかった」みたいな寸劇をひとり、冬のオフィスでくり広げようと思う。


ああ、急いで書かれた文章って、どういうわけだか読めば一発でわかりますよね。自分が焦っていても、読む人を焦らせるものを書いちゃいかんなあ、と思います。そして今週ぼくは無事に毎日これを書けるのか、けっこう本気で心配しています。