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もうちょっと我慢してみる理由。

カメラがほしくなっている。

犬と暮らすようになって5年と半年。この間にぼくは複数台のカメラを購入した。プロが使うような超高級モデルではないものの、エントリーモデルではあるものの、それでも立派な一眼レフ。ぼくには過分なカメラだ。SDカードに記録されゆく被写体は、ただただ犬。飽きることなく犬。犬、犬、犬。持ち腐れ感は存分に感じるし、もったいないような引け目がある一方、カメラなんてそんなもんだろ、とも思う。

で、こういうときのぼくは、なんだかんだで我慢できずに買ってしまうのが常なのだけど、いまどうにか踏みとどまっている。

それはインスタグラムのせいだ。より正確に言うと、インスタグラムで自分がフォローし、よろこんで眺めている犬々のせいだ。

きれいな写真におさめられた犬を眺めるのは、もちろんたのしい。かわいいなあ、と思う。それでも(よそさまの犬ながらに)デレデレになって眺めてしまうのは、十中八九が動く犬、すなわち動画撮影された犬なのだ。

それでデジタル一眼の動画機能を使ったことがないのでなんとも言えないのだけれど、動画であれば iPhone で十分な気がする。その機動性、手っ取り早さも含め、iPhone がいちばんかもしれないと思う。

ゆえに、あたらしいデジタル一眼に手を伸ばすよりは「もっと動画を撮影しようぜ、俺」と思うのだ。犬の動画、撮っておこうぜ、と思うのだ。

写真はそれなりの枚数を撮ったけれど、仔犬時代にもっと動画を撮っておけばよかったなあ、といまでも思う。

まあ、一日じゅう暴れまわってて、撮影どころじゃなかったんだけどね。

あたらしいカメラ、もうちょっと我慢してみよう。