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家に帰ってワッサンを食べよう。

年齢って、ふしぎなものだよなあ。

たとえば自分が小学生や中学生時代に活躍していたアイドル。それは歌手でもいいし、役者さんでもいいし、甲子園のヒーローでもいい。彼らや彼女らのなかには、いまも表舞台で活躍されている方が当然いる。たくさんいる。で、芸能ニュースみたいなやつでその方々の近況が報じられると、現在の年齢が書いてある。

なんだ、めちゃくちゃ同世代じゃん。

そうびっくりする自分がいる。なんか当時は、すっげえお兄さんやお姉さんに感じていたのに、いまになってみると同じ50代だ。そんなのもう、ほとんど誤差みたいなもんだ。

まあ、中学に入学したころは3年生なんてものすっごいおとなに見えてたもんな。高校に入学したときだって、3年生はほとんどおじさんだったもんな。いまにして思えば、ほとんど同世代なのに。

これは一週間単位でも同じことが言えて、たとえば小学生のころ、次の週刊少年ジャンプまでの一週間は身悶えするほど長かった。しかし、週刊漫画誌やその他の週刊誌を読んでいない現在、一週間はあっという間だ。たぶん、これから毎週ジャンプを買うようにしても、同じようにあっという間の一週間が過ぎるのだろう。

と書くと、なんだかさみしい話をしているようだけれども、じつは日記のように書いているこの noteはぼくの一週間を少しだけ長いものにしてくれている。週末は休むと決めているせいもあって、「くぅ〜、まだ水曜日かよ」と思う自分が、確実にいる。きょうなどはまさにその日だ。


じつはきょうの note、いったん別の話を書きはじめたのだけど、あまりにおもしろくないから消したのだった。その「おもしろくない話」とは、花粉症の話だった。花粉症対策として鼻腔まわりにワセリンを塗れ、と言われる。そしてそれは、ワセリンが花粉を吸着してくれるという理屈なんだと思う。けれどもそんなの、鼻腔のなかで鼻水がやってくれてるんじゃねえの? と、そういう話だった。書いてみて、なにもおもしろくなかった。

晩ごはんの代わりにきょうは、ソーセージ入りのクロワッサンを食べた。クロワッサンといえば以前、町田康さんが「みんなワッサン、ワッサン、簡単に言いますけどね。ワッサンには赤ワッサン、白ワッサン、黄ワッサン、黒ワッサンといろいろあってですね」というバカ話を音声配信されていた。別パターンとして「みんなマティ、マティ、簡単に言いますけどね。マティには赤マティ、白マティ、黄マティ、黒マティといろいろあってですね」という話もあり、ぼくはマティバージョンのほうが好きだった。まだYouTubeの影もかたちもなかった時代、あれはなんの配信だったんだろう。

とりあえず家に帰って、ワッサンでも食べよう。