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アルファベットの前後には。

こんなときだから、というわけではまったくなく。

あたらしい MacBook Air を買った。これまで使っていた Pro、初期不良というには遅すぎる、経年劣化というには早すぎる不具合でバッテリーが膨張していて、とても不安だった。Apple Store に持ち込んでみたところ、バッテリーの交換には一週間ほどかかると聞かされ、どうしたものかと困っていたところにあたらしい Air が発売になった。

で、きのうからデータを移行して Air を使っている。どのみちぼくは外付けのディスプレイにつなぎ、Bluetooth のキーボードとトラックパッドに接続して使っているので、これといった Air 感はない。使用するソフトもテキストエディタ系ばかりであり、速くなったとも遅くなったとも感じない。ハードディスクの容量が増えた(2TB)ことは、なんとなくうれしい。


ところでむかし、マイクロソフトさんの仕事をしていたことがある。

まだ20代のころで、ぼくは Windows ユーザーだった。情けないことに、自分がなにをつくっていたのか、よく憶えていない。お世話になっていた先輩から回してもらった仕事で、マイクロソフトさんの発行するなにかだった。パンフレットではなかったはずだし、取扱説明書だったとも思えない。ほんとになんだったんだろう、あれは。

で、それくらいにぼんやりしている仕事なのにわざわざこうして書いているのは、表記ルールである。

マイクロソフト関連のなにかを書いているのだから、文中には当然のように Windows だの、 Word だの、Excel だのといった単語が頻出する。それで先方から口を酸っぱくして言われていたのは、「アルファベット表記の製品名の前後は、かならず半角スペースを入れなさい」というルールだった。つまりWindowsとは書かずに Windows と書く。このへん、書籍や雑誌の紙媒体だったらデザイナーさんがうまく処理してくれるところなんだけど、たぶんそういう行程を踏まずに発行する簡易的なものか、ウェブ媒体だったのだろう。そして実際、半角スペースを入れると読みやすくなる。事実マイクロソフトのサイトでは、いまもこの表記ルールを踏襲している(アップルはそうしていない)。

当時の経験があるからだろう。ぼくは、この note においても、アルファベットによる単語の前後には半角スペースを入れるようにしている。


いま、この表記ルールを守っているニュースサイトやオウンドメディアは、ほとんど見かけない。やったほうが読みやすいんじゃないかなあ、と思っている。どうにもギチギチしてしまうのだ、かな文字とアルファベットがそのまま並ぶと。