ひさしぶりにバトンズの話を。
あんまりこういう話は書いてきませんでしたが。
株式会社バトンズは、現在3人体制でお仕事をしています。創業メンバーでもある田中裕子さんと、昨年の春に入社した水沢環さん、そしてぼくの3人です。書籍のライターという特性上、3人が一緒になってひとつの仕事に取り組む機会はまずありません。ひとりひとりが自分の仕事を、自分の責任において、コツコツとこなす。そういう会社です。
それでまあ、ありがたいことにぼく個人は、今後の予定がいろいろと入っています。たとえばいま進めている本は、どんなにうまくいっても1年以上かかることが確実な難敵で、千里の道も一歩からと思いつつ現在、資料となるであろう本の収集と読み込みに明け暮れているところです(この本のために卓上の本棚を3つ買い足しました)。
そして田中裕子さんについても、あれこれ企画を考えたり、あたらしいお仕事が舞い込んできたりしているようです。ぼくよりもずっと外向的な彼女は出版業界内外にも顔が広く、またそれなりの経験や実績もあり、いい感じで過ごしているように見受けられます。
それで昨年の春に入社した水沢環さんは、まだまだ編集者さんとのつながりも弱く、ガンガン仕事が入りまくる、という状態にはありません。もちろんこの1年ちょっとのあいだにも4冊の構成を担当するなど、めっちゃがんばってくれています。今後がたのしみな20代です。ただ、人と人のつながりや信頼関係でお仕事が生まれていくことの多いこの業界で、彼女の「知られてなさ」がちょっともったいなく感じられ、もっともっと機会を与えられればなあ、と思っているんですよね。
いちおう、これまでの担当作を貼っておきます。
なお、フリーランス時代の彼女は「翼の王国」の取材記事を担当したりもしています(うらやましいぜ!)。
ぼくから見た彼女の長所は、コツコツと同じペースで考え、同じペースで書き続けられるまじめさ。かならず締切を守りきる責任感の強さ。しかも自分を過度に追い込むことなくそれをやりきる平熱のありかた。
「まじめな人」って、どこか「つまらない人」とイコールのように考えられがちだけど、一冊の本を書き上げ、それを仕事として何冊も継続していくうえにおいて、「まじめさ」ほど大事なものはないと、ぼくは思っています。
まだ経験も浅い彼女なので、実際のお仕事となれば打ち合わせにぼくが同席していろいろとアイデアを出したり、必要に応じて取材に同席したり、構成案を一緒に考えたりもしていきます。原稿チェックは言うまでもなく。
まあ、なかなかこれだけで「じゃあお願いします!」とはならないでしょうが、編集者のみなさん。なにかあったときに「そういえば古賀さんのところに若くてまじめなライターさんがいるって言ってたなあ」と思い出していただけますと幸いです。一緒におもしろい本、つくりましょう。
ご連絡・ご相談は info@batons.jp まで。