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お手紙を書く人。

きのう、札幌帰りのその足で「幡野広志のことばと写真展」に出かけた。

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(糸井重里さんとのトークショー、開始直前の会場)

6日間の期間中、ほんとうにたくさんの来場者さんがあり、幡野さんの最新刊『なんで僕に聞くんだろう。』も——その数字を伺ったのだけど、本気で仰天するほど——たくさん売れていったのだという。ついでに言うと、「喫茶ハタノ」でのクリームソーダの販売数もとんでもないものだったそうだ。

そりゃあそうだよなあ、と思う。

トークショーのなか、糸井さんが「幡野さんのまわりには、お手伝いしたい人たちがたくさん集まってくる」という話をされていた。「この写真展だって、幡野さんひとりでできることじゃないですよね。でも、みんなお手伝いをしたくて集まってくるんですよ」と。


先週ぼくは、幡野さんの『なんで僕に聞くんだろう。』について、書評のような文章を書いた。翌日、幡野さんからお電話越しに御礼のことばをいただいた。きのうは幻冬舎の担当編集者・袖山さんからていねいな御礼のことばをいただいた。書いてよかったなあ、と思うけれど、それもはじまりは幡野さんなのだ。


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今回の写真展、その物販コーナーには、ぼくの『嫌われる勇気』や『20歳の自分に受けさせたい文章講義』も並べていただいた。そして本のそばには、幡野さんによる「古賀史健」の紹介文が添えられていた。

これを読んだぼくは、居ても立ってもいられなくなり、思わず先週の書評を書いた。だから正確にいうとあの文章は、書評ではなく、返事である。幡野さんに対する返事として、ぼくはあれを書いたのだし、はじまりは幡野さんなのだ。



まわりの人が「ついお手伝いをしたくなる」幡野さんは、いろんなところでいろんな人に「お手紙」を書いているのだと思う。そしてみんな、返事を書くようにして、自分なりのお手伝いをしたくなるのだと思う。写真も、エッセイも、おしゃべりも、幡野さんから発せられるものは、ぜんぶ「お手紙」だ。

またどこか、あそびに行きましょうね、幡野さん。