将軍は、海を泳いでやってくる。
先週、西日本地方の大寒波がニュースになっていたとき、「沖縄にも雪が降るかもしれない」ことがずいぶん話題になりました。
そりゃあ愉快だぞ、と沖縄に雪が降る可能性について、沖縄が雪景色に包まれる可能性についてネットでいろいろ調べていったところ、どうもよほどのことがないかぎりむずかしそう。
その最大の理由が、「海面水温が高すぎて、平地ではまず無理だろう」というものだったんです。具体的には地表の温度が3度以下、海面水温が20度以下になったとき、雪の条件が整うのだそうです。
なるほどなー、と感心するとともに、自分たちがおおきな「地球」に生きていることをあらためて思い知らされた気がしました。
やっぱりぼくら凡人の発想だと、自分の立ってる「ここ」の寒さと、せいぜい上空に流れる寒気のヤバさくらいしか考えない。海の水温なんて頭にないし、意識しようがないんですよ。
この週末、また東京に雪が降るという予報が出ています。
寒風に震えるだけじゃなく、空を見上げて寒気を思うだけじゃなく、ちょっと海のほうにも意識を向けてみたいですね。
海を泳いでやってくる、雄々しい冬将軍を想像しながら。