指にまかせて、気の向くままに。
クレートということば、犬と暮らすようになるまで知らなかった。
犬小屋として利用する方々も多い、強化プラスチック製の箱というか、移動用のケースというか、ことばで説明するのは面倒なので写真を貼ると、こういうものである。
うちの犬、ごはんのときにはクレート内に待機してこちらの準備を待ち(上の写真はまさにその時間だ)、運ばれてきたそれをクレート内で食べる習慣ができている。彼にとってクレートは、食堂である。
しかしもともとクレートは、列車や航空機などで犬を運搬する際のケースとして発明されたはずのもので、うちの犬もクルマに乗るときには後部座席に設置したクレートに収まるようにしている。
と書くと、なにやら犬を無理やりに閉じ込めているように感じる方々もいるかもしれないが、本人は毎回よろこんでクレートに入り、入ると同時にまるくなって眠りはじめる。クルマの振動が気持ちよかったり、外敵から遮断された環境に安心できたりするのだろう。クルマが苦手な犬も多いと聞くし、彼がクレート好きでほんとうによかった。
一昨年、出張でイギリスに行った際、ハイドパーク近くの宿に泊まった。あちらの国の規則がどうなっているのか知らないけれど、公園内にいる犬たちは基本フリーランで、思いっきり走ったり、ごろごろ背中を芝になでつけたり、なんだか犬の楽園のようであった。同時に犬と暮らす前だったら、そういう目で公園を見ることもなかっただろうなあ、と思った。一度ぺだるをここに連れてきてあげたいと思い、しかしここへの往復は彼にとっておおきなストレスなんだよなあと当たり前のことも思い、代々木公園や駒沢公園などのドッグランとはまた別の場所で、ぺだるを走らせてあげたいなあ、といまでも思っている。
最近周囲に二拠点生活をする人が多いのだけど、ぼくもとんでもない田舎に激安の家を建てて、東京ドーム3個分とかの原野に犬を走らせたいなあ。
と、指にまかせてどうでもいい思いつきを書いたところで今日はおわりにします。
ちょっとね、いまあたまが空っぽなんですよ。