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たぶん私は栄養士と名乗らない方がいい。(追記あり)

写真は3年ほど前の11月に岡山県に行った時のもの。イチョウがとてもきれいでした。沖縄にはない景色だったので、歩いているだけでも自然と頬がゆるんだことを覚えています。

私にはとても強いコンプレックスがあります。

管理栄養士の免許を持ってはいますが、栄養士免許を取るまでに通常の2倍もの期間を要しました。地方大学の栄養士養成校出身で、しかも教育学部卒。その後大学院へ進学し、現在は博士課程に在籍中。学部、大学院ともに指導教員は管理栄養士ではありません。栄養士らしい現場経験といえば、クリニックや行政での指導経験が少々と、大規模に人が集まるイベントでの単発の指導がいくつか。給食施設での経験はありません。社会人経験の多くは研究職として過ごしてきました。

なので「管理栄養士」としての基本的な知識や経験に自信がありません。


一般に知られている職業というものには、どのような仕事をするのか、あるいはどのような特性が必要とされる職業なのか、といった情報がおおよそついて回ります。自分自身が何者であるかを伝える時に、自分の職業を伝えることはとても楽です。付随するイメージをもとに、相手が勝手に想像してくれるので。

わたしはこれまで多くの場面で「管理栄養士です」もしくは「研究職をしています」と名乗ってきました。でも、その職業を語るに足るスキルを自分が持ち得ているかと問われると、自信がなくなるのです。

SNSで活動をする際にも、プロフィールに「管理栄養士」を多用していました。ベースに栄養学が入っている人だよと認知してほしくて。

でもそれって、わたしがかっこいいなぁ、と憧れている「管理栄養士」のみなさんに迷惑だなと思ってしまいました。きっと一般的に求められている知識やスキルが、わたしには足りない。国家資格というものは、最低限の保証をするラインの一つだと思います。少なくともそれをクリアしているので、逃げと言われればそれまでかもしれません。ただ、わたしは、現状では同じフィールドに立てないと思うのです。

というわけで、プロフィール欄から「管理栄養士」を無くしました。
でもよく考えたら、わたしのSNSはいろんな要素がごちゃまぜになっているので「管理栄養士」らしさを求めている人にはノイズがすごかったかも。

今使っている名刺も変えようかなぁ。これまで名乗ってきた肩書きを捨てるのはちょっと怖いのですが、印象は自分からつけていく。たぶん個性は強い方なのできっとどうにかなります。ただ、伝わりやすいように整理する必要は大いにありますね(自戒)。

わたしが目指しているのは「現場の管理栄養士が今よりもちょっと働きやすくするためのカタチを残すこと」。キラキラ系に聞こえるかもしれません。でも残念ながら、キラキラ系にはどうもなりきれない性分です。

わたしは未来を変えていきたいので、今、目の前のことがどうやったら変わるのかについて、自分ごととして考え、行動していきます。

最後に自分がこれまでやってきたこととかをつらつらあげて悪あがきでもしようかと思ったけど、きっと後で読み返して恥ずかしくなるのでやめとく。というかこの文章すら読み返すと恥ずかしい。


おしまい。

2019.11.2 追記
すみません。正直に言うとカッコつけました。結局のところは、世の中の同業者と同じカテゴリとして並びたくないという、ニッチを好む癖が表れただけです。

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