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今年もラブレターは届くだろうか


#スポーツのチカラを感じた瞬間 」というテーマでエッセイコンテストが実施されるという話を聞いた。

うーん。ないかも。
チカラってなんだよ。と思ってしまったのだ。

小さい頃は運動やスポーツが大嫌いだった思い出しかない。だって、上手くできないんだもん。

これは運動やスポーツに限った話ではなく、人間関係を構築するのも、自転車を覚えるのも、ピアノを覚えるのも、勉強も、車の運転を覚えるのもそうだった。

人より遅い。
何回も諦めた。

でも、やっぱり頑張ろう。あともう少し。
と思って何回も挑戦した。

人より上手くはできなかったし、人より遅かったけれど、私にもできた。
そんなちっちゃい達成感を感じる瞬間がたくさんあった。

だから、今。

あんなに嫌いだったスポーツに関わって、大嫌いな文章を書くということができているのではないかと思う。
もうちょっとやってみようと思うから。

大事にしている言葉

冒頭の話に戻るが、スポーツからチカラを感じた瞬間なんて思い出せない。

どうにか捻り出そうとしていて、ふと思い浮かんだ2つの言葉がある。

「まっすぐが似合うよ。」
「ふみさんはひまわりみたいな人なんです。」

ある先輩と後輩の言葉なのだが、私のスポーツらしさ(いい言葉が思い浮かばない)なのではないだろうか。

試合前日のいじわる

現在、3シーズンほどアメフトチームのスタッフをしている。勝った試合は残念ながら少ない。

とくに昨年(2021年)は、リーグが一つ下に落ちるかの瀬戸際だった。だから、リーグ残留をかけた入れ替え戦を戦うことになった。

試合前日、私は一本のnoteを書いた。
そして、選手の多くがフォローしてくれている私のInstagramにリンクを載せた。

正直あのnoteには、私が当時感じていたモヤモヤをぶつけたので「試合前に言うなよ」と批判されるかもしれないと思った。

そんなことはなかった。

選手からDMが何件も届いた。

「読んだよ、勝ってくるね」
「勝とう」
「良いところしかない試合にしてやる」

当日、ロッカールームに入ると……

「読みました、勝ちましょう」
「俺も感じてた。ありがとね」

書くのをためらった内容だったけれど、どうしても彼らに私の気持ちを届けたかった。

アメフトはミーティングのスポーツと呼ばれるほどミーティングがすごく多い。

すぐ「ハドルしよ」って言う。

ミーティングしすぎじゃ……?って思うことも多いけれど、スタッフの私はほとんど呼ばれない。

だからこそ、いつ言おう。
どう伝えよう。

すごく悩んだ。
全体ハドルででかい声で言うのはちょっぴり怖かったし、そもそも声が通らない。(なにか用事があるときは近くにいる選手が拡声器。感謝感謝。)

noteがあるなと思った

チームに入った最初の年にこっそりnoteを書いていた。
どうせ誰も読まないだろうとちょっと厳しいことも書いていたのが、同期に見つかってしまった。

長文かつ丁寧なメッセージをもらい、みんなに読ませて良いか?と聞かれた。
試合に負けてイラつく選手たちのことを書いていたので、みんなに読まれるのはちょっとだけ怖かった。

直接、感想をくれた選手が何人かいた。

「いいnoteだった」
「一番熱い気持ちを持ってるね。俺も負けてらんないね」

次の試合の日、「またnoteに書かれちゃうからなあ。今日はいい感じでしょ?」と言う選手もいた。

ああ、私も勝つために必要な仲間なんだと思った瞬間だった。

だからもう一度、入れ替え戦の前に私の気持ちを伝えようと思ったのだ。

今年もシーズン終盤。そろそろラブレターの季節だ

私が選手にお願いし続けていることはただ一つ。

笑顔でサイドラインに戻ってくること。
笑顔で戻ってくるのを信じて待ってるから。

やっぱり、太陽に向かって咲くひまわりのように明るく、一つの目標に向かってまっすぐじゃないといけないよね?

勝って明るい笑顔が見たい。
だから、今年も勝利を信じて、仲間のために尽くすことに決めた。

Twitter ID:@fumisun23


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