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インターネット老人会どころではない、遙か昔の話

ここ最近、25ちゃんの原稿の手伝いの合間に、callingのふしはらさん(東巻小説界になくてはならない、凄いかた。10年間に86冊(!)の東巻本を出されている驚異的なパワーをお持ちである)の「若女将再録集」の編集のお手伝いをしておりました。


ファイル名をつけたりしたので、全原稿――つまり書き下ろし部分も先に読ませていただいておりました。
これまでのお話はもちろんのことですが、書き下ろし部分も、めっちゃ面白いです。
「若女将もまとめモードに……って、えええええ!?」となる、ハラハラドキドキのお話で傑作です。
「若女将シリーズ 劇場版」と言っても過言ではないでしょう!

そんな傑作を誰よりも早く読めるという楽しみもあった編集作業ですが、ふしはらさんサイドからはこう見えてらっしゃったご様子。

ワッハッハ、面白いなあ……と、当事者のくせに他人事のように楽しむワタクシ。
そして、ふと思い出しました。

実は私「原稿をデジタルで送る」ということを、かなり昔からやっていました。

あれは、まだインターネットがなかったころ。
ネットがない代わりに、いろんな人が細々とパソコン通信をやっていたころ。

当時私がお世話になっていた中央公論社(現・中央公論新社)の、C★NOVELSファンタジアの編集部では、パソコン通信のネット網を使って、オンラインデジタル入稿をすることになっていたのです!


これが初デジタル入稿作品。1995年刊のマインドチェイサーシリーズ第一作。懐かしすぎる……


ゲラは紙で来たのですが、紙のゲラが来る前段階の訂正とかもデジタルでした。
不思議な画面でしたよ。デジタル画面に赤入れがしてあるのです。

この機能が使えるのは一太郎だけ……だったかどうかは覚えていないのですが、ともあれ中央公論社とやりとりするために、私も一太郎を使い始めました。
そのせいでいまでも一太郎ユーザーです。

パソコン通信時代、接続するときは「ピーガガガギャギャー」というダイヤルアップ接続の音がしました。そして黒字に白文字の画面が出てきます。


こちらより引用。うわー、これよこれ!


「ブロードバンド」という言葉自体がなかった時代なので、テキストファイルでさえ送るのにかなり長い時間が必要でした。
何もかも懐かしいですね。

いまはいい時代です。何でも一瞬で送れます。
送信している最中に回線の具合が悪くなって「がんばって! がんばって!」とか言わなくていいわけですからな……。
(言ったところで回線が私の言うことなどきいてくれたりしないのですが)

そんなわけで、楽しく編集作業ができました。
回線が止まらないというだけで、とても楽です。

そんなわけで――。
ふしはらさんの大傑作「東堂庵若女将の祝福 ~東堂庵若女将再録集・弐~」が無事に刷られて、皆様のお手元に届きますように……!



6月30日(日)東京ビッグサイト JUNE BRIDE FES 2024内
東巻絵巻 東7ホール 東B08ab PepperBox

よろしくお願いします!

ちなみに、callingさんは東B09b
めっちゃご近所です。

サポートありがとうございます。 いただいたサポートは印刷代かイベント参加費になると思います。