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テスト設計を伝えた話
昨年参加したプロジェクトでテスト設計未経験者とテスト設計をすることになり、その際に伝えたりコンフルに残した内容の一部を振り返りました。
自分のスキル的にも自信を持って教えたと言えないため、記事内では表現を濁しています。
テストの全体像
まずはテストの全体像を確認し、テスト設計の位置付けを確認した。
![](https://assets.st-note.com/img/1711675363833-ZcLDAiJV8e.png?width=1200)
テスト工程の概要
次に各工程の概要を確認した。
テスト計画
テスト全体の指針を策定する
※目的、対象、範囲、各種判定基準、成果物、体制、スケジュール等
テスト分析
機能の仕様を把握し、テスト観点の洗い出しと整理を行う
テスト設計
テスト分析をもとに、テスト技法を活用しつつテストケースを作成する
テスト実装
テスト設計をもとに、テストの手順や期待値を具体的な内容に落とし込む
テスト実行
作成したテストケースを実施し、不具合起票や修正確認を行う
モニタリングとコントロール
テスト実行の進捗や不具合情報の管理を行う
テスト完了
テストの終了判定、結果報告、振り返りによる改善活動を行う
テスト設計の流れ
前述の内容と一部重複するが、実際にプロジェクトでどのようにテスト設計を進めたら良いか確認した。
※本記事のプロジェクトはテスト設計の一部としてテスト分析を実施
1.仕様の把握
仕様書、設計書、画面仕様書等のドキュメントを確認する
不明点はチケットやコミュニケーションツールなどに残る形で開発者に問い合わせを行う
2.テスト分析
仕様の把握と平行してテスト観点の洗い出し、整理を行う
一例として、マインドマップを使用すると思考の整理やアイデアが広がる効果を得られやすくなる
![](https://assets.st-note.com/img/1711690852696-11v9CF2AXS.png?width=1200)
発想の一例
テストの目的はなにか
・何を確認できたら最低限テストしたと言えるか
どのような影響があるか
・機能への影響
・画面への影響
・操作への影響
・状態への影響
どのようなテストをするか
・動作確認
・表示確認
・ローカライズ化の確認
・ハードやソフトの互換性確認
・スマホ特有の状態・操作の確認
3.テスト設計
テスト分析で出した観点をもとに、テスト技法を適用しつつテストケースを作成する
・類似の観点をグループで纏めてみる
・因子と水準(パラメーター)を書き出してみる
・画面遷移や状態を図に書き出してみる
・複雑そうな動作条件をデシジョンテーブルに書き出してみる
・数値の入出力がある場合、同値分割や境界値分析を適用してみる
4.テスト設計レビュー
テスト設計書のレビューを依頼し、フィードバックがあれば反映する
最後に
四苦八苦しながらテスト設計についてメンバーに伝えられたと思います。
こちらの不安が伝わっていたらごめんね…と心の中で謝りながら、話を聞いて最後まで作業に取り組んでくれてありがたかったです。
メンバーがスキルの高いエンジニアに出会えたり成長できることを祈りつつ、私自身も少しでも成長できるよう今後も活動していきます。
次回はテスト設計からの流れでテスト実装についてメンバーで話し合った内容を振り返ります。
参考
・わからない?をわかる!に変えよう!- QAエンジニアが実践している基本的な考え方と方法
・テスト分析・設計を体感しよう ~マインドマップを活用してテスト観点を発想しよう
・マインドマップで発想を広げてテストしよう
・テストの設計意図を届けよう 2023 〜テストしたいことを、よりスマートに伝えるための第一歩
・同値分割・境界値分析の解説
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