女性アイドルとは何者なのか

高木紗友希さんのことで結構なショックを受けていて、まだ気持ちが落ち着かない。(ハロプロのJuice=Juiceというグループの、アイドル歴10余年、高い歌唱力を誇るメンバー。今月12日、ある歌手との恋愛報道の翌日に活動終了が発表された。)
高木紗友希さん推しではない私が、なぜこんなに落ち込んでしまったんだろう。まーちゃん(私の推し、モーニング娘。’21の佐藤優樹さん)だったら…って想像した訳でもない、そもそも恋愛絡みで即日卒業発表、みたいなことは48推してる時によくあったし。

※以下、アイドル=女性アイドルを指していると読んでください。男性アイドルに通ずる部分もあるのかもしれないけど、知らない世界すぎて安易に言及できません。

「女性の女性アイドルオタクはいつかハロプロに行き着く」

こんな言葉をよく聞くと思いますが、私はその通りまんまと、ドルオタ歴十数年にして昨年、突如モーニング娘。に(正確にはまーちゃんに)ハマりました。それで久しぶりにハロプロをちゃんと観て、あやちょがいた頃のアンジュルムをもう少し見ておけば良かった(ゆうかりん推しだったから卒業して不貞腐れて見なくなった)と悔やむとか、プラチナ期の魅力に今さら気付くとか、ハロの新規らしい日々を過ごしています。

高木 紗友希さんに関しては、とにかく「ちゅるちゅるぷにゅタピオカミルクティ~~~~」が印象に残っていました。昨年ハロプロの生歌を初めて聞いて、そのレベルの高さに驚き、この中でトップレベルに上手いと評される高木さんの歌、いつか生で聞いてみたいなーとは思っていましたが、そこまで正直思い入れもなく……。そんな中の今回の報道と、事務所の決定。

色々考えてみたけれど、結局は小田さくらさんのブログが一番私の気持ちに近かったです。
”1970年代や80年代のアイドルの方々は「歌」「飛び抜けたルックス」「スター性」などの武器を持ってアイドルをしていたように思います。”
”今は「女の子」そのものが武器になっている感覚” 
”高木さんのように歌声という最大の武器を持ち合わせていた人ですら、戦えない事があるという現実に 音楽が1番大事ではなかったんだと感じた事がすごく悲しかったです。”
ハロプロのメンバーがこう感じていること、そしてこのブログを発信できる環境ではあることが、少しだけ救いになった気がします。

最初に活動終了のニュースを見た時、「高木紗友希さんでもこんなに即切られるんだ」と反射的に思った。駄目なんだ、ハロプロでも。商品になっているものは「女」なんだ、と、思ってしまいました。

よくよく思い返すと、ミキティとか矢口さんとか、表立って「恋愛禁止」を打ち出しているわけではないけど、ハロって別に前からそのあたり厳しいですよね。でも色んなアイドルの紆余曲折を見てきて、私自身も10代20代を女の体で生き抜いた今、ハロプロに託したかった思いをかわされてしまった気持ちになりました。

スマイレージや℃-uteも好きだったけど、長く推していたのはAKBでした。最初のうちはただ「可愛い」「王道アイドル路線曲が好き」で推してて、でもドルオタの方にはニュアンス伝わると思うんですけど、より色濃いじゃないですか、AKBの方が色々と。坂道も割とそうだけど、「会いに行ける」という打ち出し方で、若い女性が摩耗していくのを見るのが年々無理になってきました。
私が「女」であるからこそ経験したのだろう様々なこと、あまり子細には話したくもないけれど、それを剥き出しにしたような感情や行動が、年端の行かない子供たちにぶつけられるのを見るのがだんだん辛くなっていったのかなと思います。

私はずっと自分の中で、アイドルを「ステージで歌って踊ってる時が一番魅力的な子」と定義してきた。アイドルはアイドルとしか言いようがない。歌手より歌が下手かもしれない、ダンサーより踊りが下手かもしれない、でも衣装やメイクや楽曲や振り付けの力を借りて、ステージの上で誰よりもキラキラ輝ける人。私はその瞬間を見るのが好きで、そのキラキラに元気をもらってずっとアイドルを追いかけてきました。(在宅だけど)
そのアイドルに、ステージを降りてもアイドルでいてもらう必要ってあるんだろうか? 同じところまで降りてきてもらって、手を握ってもらう必要があるんだろうか。

ちなみに私は、二択で考えるのであれば接触イベント反対派です。特に18歳未満の接触イベントは禁止にしても良いと思ってる。でも純粋にイベントを楽しんでいるファンもいる、それで幸せになれる人がいる、救われる人もいる。それに、じゃあ例えば今好きな芸人さんだったら、私浮かれて行っちゃうかもしれない。でもそれがご本人に負担をかけないか? マイナスな感情を与えないと言えるのか? 自信がない。

特にまーちゃんにとっては接触イベントって負担なんじゃないかな、とどうしても思っていることと、私は知らない人に触られた経験が嫌な記憶にしか結びつかないのと、あとはたぶん自己肯定感が低いのかな。「私」に好かれることは基本的に迷惑だから、個の私として認められたくない、有象無象の塊の中の一部と思って欲しい。私の中にそれを飛び越える感情が出てきてしまったら、勝手に好きになって勝手に行動するんだから、せめて何か役に立つ存在でいなきゃって思う。もっとポップなファンになりたいけど、今のところしばらくは無理そう。

アイドルのスタンスもそれぞれに任せて良いと思うんだけどな。ファンのために恋愛しません!っていうアイドルもいるんだと思うし、アイドルとしての自分と私生活は別、ってアイドルがいてももちろん良いはず。でもファンが自重しなきゃいけない、すべてアイドル本人の意のままに従わなければいけないと決まっているわけじゃないというか、アイドルとファンの関係が人と人の関係だと思うのは正直烏滸がましいと思う派だけど、アイドルが一人の人間である以上、どうしたいか、どうされたいかって100人いれば100通りあって、推し以外のアイドルとファンの関係をとやかく言うことなんて出来ないのかもしれないね。

みたいなことをぐちゃぐちゃ考えてても、今日も好きな芸人さんの動画は面白いしやっぱり好きだしファンだし、まーちゃんのことも好きだしファンだし、良いと考える形で応援を続けたい。そういう気持ちだけは確か。
ここしばらくずーっと同じこと考えてる気がするな、ねころびラジオの連日生配信でも同じようなこと思った。私が思い詰めてもどうしようもないので、大好きな「かつやまんちチャンネル」を見てからゆっくり眠ろうと思います。

面白いしパスタの作り方は分かるし、本当に良いチャンネルだね!!概要欄にレシピもあるよ!!明日のお昼はパスタだな!!!!
おもしろとほっこりが共存している動画を見ると癒される。この動画も好き。田辺さんかわいい。

まーちゃんのブログとお知らせ見てとても心配。まーちゃんが笑っていられる世界でありますようにといつも祈っています。

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