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第ゼロ志望


「夢なんてない」

小学校の卒業文集で将来の夢は
「公務員」になることだって書いていた。
担任の先生からは、「似合っている」と言われるくらいには
真面目で頑張っていた。

母親が市役所勤めで、父親はトヨタ系列だし、
長男というプレッシャーも多少あったのかもしれない。


「夢なんてない」

いいえ。嘘。
小さいころに買ってもらった「世界の国旗の本」を愛読していて
漠然と海外に憧れていた。映画「nature」が好きだった。

「あなたの夢を教えてください」

就活でいやというほど聞かれた。
未だに納得した回答はできていないかもしれない。
ただ、どう生きたいかは、ある。

高校生の頃、仲のいい女の子に
「どうしたら怒るのさ」と聞いて見た。
普段は天然で人垂らしな子だった。
「ふみが自殺しようとしたら怒る」って返した。

この言葉は、生きる糧となっているし、
生きようと思わせてくれている。

振り返ると、あれから
「誰かの何かでありたい」と思っている。

いま、それができているかは分かりません。
気づいたらnoteをいくつか書いていました。


「これまで破れたあらゆる夢や目標の中に、己がほんとうに成し遂げたいことは一貫していてかわらず、そこにある。あり続ける。」

よって本来の夢、志、核は、なにかによって破られることはない。
私はこれを、第ゼロ志望と呼びたいのです。

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