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富士ヒル・ブロンズ対策その4

FUMINです。富士ヒルでブロンズリングを獲得するための対策・第4回となります。過去3回の記事ではペース走行、トレーニング、Tipsについて記してきました。今回はトレインについて記していきたいと思います。


トレインは本当に必要か?

富士ヒルに関する記事や動画を見ると必ずと言っていいほど
・トレインを組んだ方が良い
・トレインに乗れずソロで走らなければならなかった

など、トレインについての記載を見かけます。
つまり同じような速さで走っている人を見つけてその後ろを走ることで
・ペースを掴む
・風よけ効果を得てパワーを温存する
・結果として目標タイムを叩き出す

ことが可能になる、というわけですね。

さて、僕もこれまで何度かヒルクライム大会に出場し、その度に「トレインを組もう」「ちょうど良い速さの人に付いていこう」と思って挑んでみましたが成功したためしがありません。むしろ「やってしまった、失敗した」と思ったことしかないのです。その例から説明していきましょう。

昨年のハルヒルに出場した時、当然のようにトレインを組む(≒同じくらいの速さの人を見つける)計画を立てていました。しかしスタートを切ってしばらく走っても、なかなか同じくらいの速さの人は見つかりません。たいていは遅すぎるか速すぎる。そんな中、ちょうど良い速さの人が僕を追い抜いていきました。
「この人だ!」と思って食らいつきツキイチに入らせてもらう。うん、これくらいの速さならなんとかいける。なんとか…頑張れば…

勘が良い方ならお気づきだと思いますが、典型的な「序盤で頑張ってしまう」パターンです。中盤までは付いていくことができましたが、ほどなくして限界を迎え、付いていくことを諦めました。とはいえ
「だいぶタイムは稼いだはず」と余裕ぶっていましたが、本当のところはだいぶタレていたんですね。後輩には抜かされ、目標タイムには及ばない結果となりました。*

*7年前にハルヒルに出場した時は約59分だったので、少なくともそのタイムは上回ろうと考えていました。「できれば50分!」とか思っていたんですが、ハルヒル50分は富士ヒル・シルバー相当ですので身の程知らずというか舐めているというか…

前回の富士ヒルも今回の富士ヒルも、同じくらいの速さの人は基本的には見つかりませんでした。よく考えてみれば当たり前で、仮に10m差にある2人が同じ速さで走り続ければ、ゴールするまで10mの差は変わらないはずです。自分が追い付いた人は基本的に自分より遅く、自分を追い越した人は自分より速い。この事実をもっと認識しておくべきだったな、と今にして反省しています。

なので誰かに「付いていく」のは大事だとしても、「特定の1人に付いていく」ことは考えない方がよいと思うのです。自分を追い抜いた人、しかも自分よりちょっとだけ速いくらいの速度で抜いていった人に10秒だけ付いていく、そんな意識で良い。無理だと思ったらすぐトレインから降りる、大丈夫と思ったときだけ「もう10秒」「さらに10秒」と付いていく。そう思っています。

ですので「トレインに乗る」というよりも「ワンメーターだけタクシーに乗る」イメージで臨むのがベターではないか。これが僕の結論です。タクシーから降りたら次のタクシーが来るまでマイペースで走る。乗る、降りる、乗る、降りる。今回の富士ヒルでは「基本的に単独行。ツキイチできたらラッキー」という意識で臨んだのが良かったと感じています。

もちろん、シルバーやゴールドを目指している人は別の話です。トレインに乗れなかった≒シルバー以上は無理、なのかもしれません。僕は幸か不幸かその境地には至っておりませんので。。

けど、来年はトレインを組もうと思う


と、ここまでの流れを秒で覆します「来年の富士ヒルではトレインを組もう」と強く思っています。これは自分のためではなく仲間のためです。僕をヒルクライムに誘ってくれた先輩、宿の手配から夕食の店決めまで尽力してくださった大先輩、母校の自転車部で頑張っている後輩たち、彼らが目標を達成できるように、もっと精進して確実にブロンズを取れるよう鍛えて、一緒に喜びを分かち合いたい。そのように思っています。

ということで今回の記事ではトレインについて述べてみました。皆さんの参考になれば幸いです。


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