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蜘蛛の巣に住む

毎朝、蜘蛛の巣から一日が始まる。いや、ファンタジーじゃなくリアルの話。

ここのところ、毎日、畑に行くための家の出入り口に蜘蛛の巣が張ってある。知らずに通ろうとして、毎日、蜘蛛の巣に顔が捕獲される。至近距離すぎてわからないのだ。

べつに蜘蛛は悪者じゃない。なんなら仲間だ。

畑の害虫(この表現もあれなのだけど)を捕まえてくれる益虫。なのだけど、僕を捕まえるのはやめてほしい。朝から蜘蛛の巣に突っ込んでべたべたになるのは爽やかじゃない。

さすがに、もうきょうは蜘蛛の巣を張ってないだろうと思って油断して通ると「うわ」となる。学習しようよ、自分も蜘蛛も。

ふと考える。蜘蛛にとって蜘蛛の巣は家なのか食料確保のための罠なのか。あるいはどっちも兼ね備えたハイブリッドなんだろうか。

家と罠が一体になってるって落ち着くんだろうか。わからない。けど、家にいながら食料調達できるから便利っちゃ便利だ。

ちなみに蜘蛛の糸って理論的には鋼鉄よりも強度があるのは有名だけど、仮に直径1cmぐらいの蜘蛛の糸で巣を張れば飛んでる飛行機だって捕まえられるらしい。

顔についた蜘蛛の巣を洗い流しながら、毎日、僕が破壊してしまう蜘蛛の巣をもったいないような申し訳ないような、でもやめてほしい複雑な気分になるのだけど、どうしたらいいんだろう。

ある朝、地軸が歪んで、僕が蜘蛛になって蜘蛛が僕になったらわかるかもしれない。僕になった蜘蛛がきっとnoteに答えを書いてくれると思う。