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10代の身体症状のカラクリ

こんにちは、ひじき茶々です。
「10代のための疲れた心がラクになる本」を読んでいて、感じたことをまとめていきます。

朝起きられない
頭痛が酷くてめまいでフラフラする
お腹が弱い
昼間眠くて仕方ない
ときどき、息が吸えなくなって苦しくなる

こうした症状に対しての解説をされていた。

それぞれ
「起立性調節障害」
「過敏性腸症候群」
「睡眠障害」
「過換気症候群」

などと呼ばれる症状。

どの症状においても、自律神経が乱れていることが原因と考えられている。

また、起立性調節障害は、従来「怠け癖」と考えられていたらしい。

午前中は、ものすごく調子が悪いものの、午後になるにつれて、調子が回復してくることもあるため。

午後には、普通に過ごすことが出来るため
「仮病ではないか」「学校サボりたいだけなんじゃないの?」というレッテルを貼られやすかった。

また、学校を休みがちになる前のきっかけとして、
帰宅後にぐったりしている、ずっとゴロゴロしている。などが挙げられている。

本来の10代は、旺盛なエネルギーを抱えている。
そんな10代の子たちが、疲れてぐったりしているのは、心身に相当なダメージを抱えている証拠ではないか。

なにより、学校に行かないのは、どう考えてもサボり癖とは考えがたい。

不登校になるには、それなりの原因がある。でなければ、進んで不登校になるメリットはあまりに少ない。

むしろ、行きたいと思う。しかし行けない
この状態が日々続いていく状態。

自分でどうしたらいいのか分からない。

学校に行く。ただそれだけなのに。身体が言うこときかない。聞いてくれない。

いちばん不安や焦りを感じているのは当の本人である。

また、思春期の時期は感情のコントロールが効かない。感情の爆発がしやすい。キレやすい。

そのため、親や親しい人からのガミガミとした言葉を受けると、自分ではどうしようもないと考えていることに対しての、イライラや不安が怒りという形で爆発して、親などに対して、それをぶつけてしまう。

自分でも喧嘩したくない。
体が言うことを聞いてくれない。
モヤモヤする。
言葉に上手くできない。

また、思春期の子たちのほとんどが、
「身体と心が繋がっている」という意識がほとんどないということ。

体調の問題は、体のトラブル
心の問題は、心のトラブル

と別々で考えがちである。

そのため、つらくなって訴える症状は、身体症状だけ。

その身体症状のなかに、心の緊張状態などのストレスに気づいていない。

それは、決して嘘をついている訳ではなく、実感として、体の症状と心の症状が繋がっていることを知らないから。

また、10代の脳は未熟であるため、頭では分かりすぎなくらい理解してるものの、自分の感情、身体感覚などと言葉が、結びつかない。

感情のことば、身体感覚のことばなどの語彙を増やしていくことで、自身の感情や感覚を伝えやすくなっていくだろう。

〇感想〇
私自身の過去を振り返ると、納得してしまう。
今でこそ、過去の自分の状態について説明できるけど、当時はどうしたらいいのか全くわからなかった。なにより説明出来なかった。この本にもっと早く出会っていたらなぁ……って思った。むしろ似た本を探す気力があれば良かったかな(*´ω`*)

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