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アルハイゼンは草神救出計画のバックアッププランをどこまで考えていたのか

(この記事は原神の魔神任務第三章第五幕までのネタバレを大量に含みますのでご注意ください)

ゲーム、漫画、アニメなどの創作において、非常に頭がいいキャラクターというのが度々登場します。
デスノートのキラやL、コードギアスのルルーシュなどは分かりやすい例かもしれません。
そして、原神においてその筆頭候補に挙がるのはアルハイゼンです。
徹底した合理主義者、利己主義者であり、他人への気遣いなど皆無。今の自分の生活を邪魔されたくないというだけの理由で草神救出計画に参加するという、個性派揃いの原神のキャラの中でもさらに一際異彩を放つキャラです。
パイモンを明らかに小馬鹿にしたような辛辣な対応をするキャラはアルハイゼンくらいでしょう。

さて、そんなアルハイゼンが立案した草神救出計画が繰り広げられるのが魔神任務第三章第五幕です。
それ以前にもアルハイゼンの知性が光るシーンはありましたが、この第五幕で繰り広げられる草神救出計画はアルハイゼンにより作られた計画であり、まさにアルハイゼンの本領発揮という場面となります。
知恵の国スメールのトップである大賢者の思考を完全に読み切り、それを手球に取る様子は痛快の一言でしょう。
しかし、一連の流れを見てみると、かなり綱渡りだった計画のようにも見えます。そしてエピローグに当たる宴のシーンで「運が良かった」というセリフもあります。
そういった部分を見ると一つの疑問が湧いてきます。
「アルハイゼンは失敗した場合のバックアッププランを用意していたのだろうか?」
各場面を見てみるとかなり危険だった箇所もチラホラと見られるのも事実です。
では、そういった危険に思える場面を見ていきながら、アルハイゼンの思考をトレースしてみようと思います。

①たぶんバックアッププランは考えていなかった

最初に結論ですが、おそらくアルハイゼンはバックアッププランを考えて「いません」。
正確に言うなら、「想定される可能性とその対策は考えていたが、バックアッププランと呼べるほどの大きな枠組みのものは考えていない」というところです。
これがなぜかというと、テイワットには現実世界における携帯電話のように遠隔で情報を伝達する手段がないからです(アリスさんのドド通信機は明らかにオーバーテクノロジーなので割愛)。
草神救出計画のように各自がバラバラに行動する必要がある場合、どこかで失敗してもそれを伝える方法がないためリカバリーすることが困難です。
だからこそ現実世界以上に事前の計画立案が重要ということであり、リカバリーする手段がないのであればバックアッププランを考えるだけ無駄ということです。

そして、計画全体で最も不確定要素が多い危険な場面をアルハイゼン自身が担当しています。
大賢者と対峙する重要な場面であり書記官であるアルハイゼン以外に適任者がいないというのもありますが、自分が担当する場面が最も危険なら自分が上手くやればいいだけ、とアルハイゼンは考えていたのではないでしょうか。
つまり、計画全体の失敗とは自身の任務失敗とほぼ同値とアルハイゼンは考えていたので、計画全体のバックアッププランを考えるのではなく、自身の任務での想定される可能性とその対処を考えていただけということです。

では、次の項から各場面におけるリスクと、それに対する対策としてアルハイゼンが考えていたであろうことを見ていきましょう。

②ラフマン率いるエルマイト旅団をスメールシティに送り込む

想定される大きなリスクは次の3つです。

  1. セノが大マハマトラを辞めていることを知っている人物がいる

  2. セノとラフマンたちの演技がバレる

  3. 衛兵がラフマンたちを殺めてしまう

1については劇中の回想シーンでその可能性が否定されているものの、2のように演技がバレることで同じように失敗する可能性はあります。
3についてはそれを防ぐためにセノくんと旅人が参加しているわけですが、可能性としてはゼロではありません。
これについての対策を考える前に、まずはアルハイゼンが立てた草神救出計画の全貌を俯瞰する必要があります。

「スメールシティにおける教令院の武力を担当する三十人団を排除し、大賢者アザールを制圧して草神を監禁状態から解放する」というのが計画全体の大まかな流れです。
ここで重要なのは、三十人団の排除は目的ではなく手段ということです。そしてラフマンたちをスメールシティに送り込むのは三十人団排除のための手段となります。
つまり、三十人団を無力化する方法が他にあるのであればこの任務は失敗しても問題ないということになり、重要性は他に比べて低いものということです。
そしてその方法もないわけではありません。
三十人団はエルマイト旅団の一つであり、砂漠の民で構成されています。また、彼らは賢者たちに顎で使われているという現状に不満を持っています。
さらにディシアは三十人団の有力者と知己であり、関係が悪いわけでもありません。
つまり、武力による制圧以外にも内部から懐柔する手段も取れる可能性があると言えそうです。
そうしなかったのは賢者たちの創神計画が完成間近で時間が無かったからだったり、三十人団を内部から懐柔することで事後の砂漠の民と教令院とのパワーバランスが崩れることを危惧したからでしょう。三十人団が一枚岩とは限りませんので裏切られる可能性もあります。
とはいえ、別案を考えられそうなのは確かですし、計画の初手ということで失敗しても別の行動に切り替えやすい場面です。
1や2のように演技がバレるなどの失敗なら具体的な損失が発生するわけではないので、計画を変更すれば問題なかったと言えるでしょう。
問題なのは3のラフマンたちが殺められるなどの人的損害が発生する場合ですが、それも見越して余剰人員込みで送り込もうとアルハイゼンなら考えていそうであり、やはり重大な問題にはならないと言えそうです。
アルハイゼンは人の情に流されるような性格ではありませんし、グラマパラ救出の際にも「失踪した狂学者は資源になる」と発言しているように人のことを「資源」と考えることを全く忌避していません。
だからこそ人的被害が出る可能性がある作戦を躊躇いなく計画出来たと言えそうです。

③博士の所在を確認する

想定されるリスクは次の2つです。

  1. 博士が賢者たちと常に行動を共にする可能性がある

  2. ティナリからも博士の所在に関する情報を得られない

たまたまではありますが、博士はスネージナヤへと帰ることになります(理由は不明ですが淑女の弔いによる招集?)。
そしてハイパシアを連れ去るためにティナリの元を訪れていたことから情報を得ることが出来ましたが、これはかなりの偶然の産物と言えます。
ただ、その偶然ゆえに草神救出計画の中での唯一の失敗でもあります。博士の断片などというものがスメールに残っているとは誰も予想できないのでしょうがないところです。
結果としては博士の学者としての能力の高さとその傲慢さ故に草神救出を邪魔されずに済みましたが、もしも博士がスメールにとどまり続けるかあるいは博士の所在が掴めないとなったらアルハイゼンはどうしたでしょうか。
ここでのポイントは「既にラフマンたちはスメールシティに送られた後」ということです。
普通に考えるとこの順序は逆の方が良いはずです。
というのも、先にラフマンたちが潜入してしまっていると博士の所在により計画を変更することが難しくなるからです。
ということは、逆に言うと「博士がどこにいようと計画は変更しない」と考えていたのでしょう。
頭脳面でも武力面でも博士が最大の障害になるのは間違いないはずですが、かと言って博士の行動をコントロールできるはずもないので、どこにいようと計画の大筋は変えずに相対するつもりだったのではないでしょうか。
その時の具体的な対策をどうするつもりだったかはアルハイゼンにしか分かりません。

④大賢者執務室の缶詰知識をすり替える

想定されるリスクは次の7つです。

  1. アザールがアルハイゼンと旅人を執務室まで連れて行かずにその場で捕らえる

  2. 芸術禁止令の缶詰知識が執務室にない

  3. アザールがアルハイゼンと旅人を見つけられずに執務室へ侵入できてしまう

  4. 執務室への侵入までわざと泳がされる

  5. アザールがアルハイゼンの芝居に気づかずに旅人だけが監禁されてしまう

  6. 捕らえられたアルハイゼンがアアル村送りではなく旅人とともに監禁されてしまう

  7. 捕まった上に缶詰知識のすり替えに失敗する

アルハイゼンが直接的に活躍する場面であり、最も不確定要素が多い場面です。
劇中では一つのルートが描かれているだけですが、実際にはあらゆる可能性を考えてアルハイゼンはその対策を練っていたと思われます。

まず、大賢者アザールが執務室までアルハイゼンと旅人を連れて行かずにその場で捕らえようとする可能性です。
あり得そうに思える話ですが、実際には難しいと考えられます。
教令院に入ってすぐに捕らえようとする場合を考えてみましょう。
この日はジュニャーナガルバの日であり、教令院も慌ただしく多くの人がいます。
実際、教令院の中に入ってすぐにアルハイゼンと旅人は学者の一人に呼び止められていますが、アルハイゼンの機転でその場を切り抜けています。
それだけ多くの人が行き交う中で多くの衛兵を配置してアルハイゼンと旅人を捕らえようとするのは考えにくいです。
そもそも、創神計画は賢者たちによる極秘計画です。一般の学者たちに知らされているわけではありません。これはセノくんが大マハマトラの職を辞したことが同僚であるマハマトラたちにすら伏せられたままであることから確定事項と言えます。
そのため、人目につく場所で捕えることは出来ないでしょう。
では知恵の殿堂の内部ではどうでしょうか。
実際、アザールはここでアルハイゼンたちを呼び止めています。
しかし、ここで旅人はアザールに対して「対話」を呼びかけます。地味ですがこれが重要です。
アザールは旅人のことを創神計画に対する脅威であると認めています。だからこそ捕えようとしているわけです。
その相手から対話を求められたらどうなるでしょうか。
同じような場面としては花神誕祭のニィロウと大賢者の衝突シーンがありますが、ここでは大賢者はニィロウのことを議論に相応しい相手と認めていないことで対話を拒否しています。逆に言えば「相手が議論するに値するなら対話を行う」とも取れます。
創神計画に対する脅威である旅人から対話を求められたなら、自身の大賢者としてのプライドもあり対話に応じざるを得ないでしょう。
そしてこの時の知恵の殿堂内部は封鎖されているわけでもないことから、いつ誰が中に入ってくるか分かりません。
となると、必然的に対話の場は大賢者の執務室になります。
ここまで予測していたとしたら非常に良く考えられた作戦だったと言えます。

続いて、芸術禁止令を納めた缶詰知識が執務室にない可能性です。
しかし、これも考えにくいです。
書記官であるアルハイゼンはジュニャーナガルバの日のアザールのスケジュールは熟知しているでしょう。
(書記官がどの程度の地位なのかは劇中で明示されてませんが、アザールが直々に旅人の調査を命じるくらいなのでアザールにかなり近い位置なのは間違いないでしょう)
であるならば、忍び込もうとするタイミングも執務室に缶詰知識があるタイミングを狙っていたはずです。
缶詰知識をすり替えることこそがアルハイゼンの真の計画だとアザール自身も気がついていないので、そのケアは出来ません。
アザールの最大の失敗は、芸術禁止令の缶詰知識を疑うことなくアーカーシャへ入れてしまったことです。
そもそも、アルハイゼンがアザールから命じられて芸術禁止令の草案を作ったのは花神誕祭の直後あたりで、この後にアルハイゼンは教令院から姿を消します。
つまり、この缶詰知識に何かを仕込んでいるという可能性は十分に考えられるわけです。
缶詰知識の内部の情報はもちろん事前に調べたのでしょうが、アザールでも気がつけないような細工を仕込まれているとアザールは全く想像していません。
メタ的に言うと「アザールでも気がつけない細工」を実際にゲームという媒体で仕込むことは演出上あり得ない訳ですが、アザールがそれを全く考慮していないのは自身の能力への過信と怠慢と言えそうです。
とはいえ、もしもそれを考慮していれば執務室にはそもそも芸術禁止令の缶詰知識を置いてないはずです。
アルハイゼンからすれば芸術禁止令の缶詰知識が執務室にあるかどうかを確認して次の行動を判断していたはずですから、どちらにしてもアザールは受け身にならざるを得ない状況でした。アルハイゼンの方が一枚上手だったと言える場面です。

では、アルハイゼンと旅人が執務室へ侵入することをアザールが許してしまう、あるいはアルハイゼンたちが何をしようとしているか確認するためにアザールに泳がされるという可能性はあるでしょうか。
この場合、草神を監禁している装置を解除することは可能になるでしょう。
しかし、スメールシティの衛兵である三十人団は健在のため、そのまま草神が解放されるというわけにはいきません。
アザールが執務室への侵入にそもそも気がつけなかったのであれば予定通り缶詰知識をすり替え、その後は本編と同じ結末を辿るはずです。違いがあるとすれば意識を閉ざしたナヒーダを呼び覚ますのが遅くなるくらいでしょうか。
問題は泳がされた場合です。
この場合は缶詰知識をすり替えたことに気が付かれてしまうため、三十人団の排除が困難となります。
しかし、おそらくですがアルハイゼンは泳がされる可能性を考慮していません。
アルハイゼンたちの執務室への侵入を許せば草神の監禁状態を解除されてしまうためです。
それは500年に渡り草神を監禁し続けた賢者たちが最も恐れていることであり、アザール自身もそれを許したりはしないでしょう。
つまり、「アザールに気が付かれていれば必ず執務室で対峙する」というのはアルハイゼンにとって確定した未来だったということです。
そしてアルハイゼンはアザールと執務室で対峙し、旅人に関する缶詰知識を渡したり、偽の神の缶詰知識を準備して狂った演技までして見せました。ここまで準備していたということは、皮肉なことにアルハイゼンもアザールの知性をある意味で信頼していたと言えそうです。

では、アルハイゼンと旅人が捕えられる場面を考えてみましょう。
アザールがアルハイゼンのことを信じきっており、旅人だけが監禁される場合はあるでしょうか。
この場合はアザール自身が本編で言っていた通り、アルハイゼンは隙を見つけて芸術禁止令の缶詰知識をすり替えていたことでしょう。
アルハイゼンの手癖の悪さを考えると難しくはなさそうです。
では、アルハイゼンがアアル村へ送られずに旅人と共に監禁される可能性はどうでしょうか。
これはあり得なくはない話にも思えますが、神の知識に触れて狂った学者が例外なくアアル村に送られているであろうことはハイパシアに対するティナリの話から確かなようです。
そうなるとアルハイゼンだけ対応を変えるというということは考えにくく、アアル村へと送られると考えるのが妥当でしょう。
知識の吸い出しを行っていた人物が既にアルハイゼンたちに捕えられているとアザールは知らないはずなので、その点でもアアル村に送られるのは妥当です。
その様子を見てニィロウが次の段階に入るので、ここは不確定な要素は少なそうです。
旅人が監禁されないというのも、本編で語られていた通り、最大の変数である旅人を(アーカーシャで行動を予測可能になるとはいえ)野放しにするとは考えにくいです。

あと、最後のリスクとしてはアルハイゼンが缶詰知識のすり替えに失敗するというものがありますが、オルモス港でのスリの手際の良さと言い、アルハイゼンの手癖の悪さはかなりのものなので失敗することはなさそうです。なんでこんなに手慣れてるんですかね……
というわけで、最も不確定要素が多いアザールとの対峙場面ですが、アルハイゼンは色々な可能性と対策を考えていたのであろうと想像できます。

⑤ニィロウの踊りにより芸術禁止令が発布され、すり替えられた命令が伝達される

想定されるリスクは次の2つです。

  1. 芸術禁止令が発布される前にニィロウが捕まってしまう

  2. ニィロウの踊りがアザールに無視されて芸術禁止令が発布されない

この場面はゲーム内だとニィロウの美しい踊りがムービーとして流れる場面であり、プレイヤーとしても心奪われます。
そのため気付きにくいですが、かなり危ない橋を渡っています。
というのも、教令院の入口にいる衛兵の目の前で踊っているからですね。
ムービー中でも衛兵が「捕えた方がいいんじゃ……」と発言してますが、あまりにも美しい踊りだったためにもう一人の衛兵から制止されています。
芸術禁止令を発布してもらわなければいけないので、かなりギリギリを攻めていると言えます。
ここはニィロウの実力を信じていたからこそ出来た芸当と言えそうです。
そもそも、芸術禁止令自体がニィロウの花神の舞を中止させることがきっかけで生まれたものなので、ニィロウ以外に適任者はいないでしょう。
そしてその経緯を考えればアザールがニィロウの踊りを無視するということも考えにくく、目立つ場所でニィロウが踊っていれば芸術禁止令をアザールが発布することは必然と言えます。

⑥イザークの誘導により集められた三十人団がディシアとラフマン率いるエルマイト旅団に全滅させられる

想定されるリスクは次の2つです。

  1. イザークの誘導が失敗して捕まる

  2. 三十人団の殲滅に失敗する(逃げられる、包囲を突破されるなど)

クラクサナリデビの格好をさせられたイザークが三十人団をグランドバザールまで誘導する場面です。イザークの性癖が歪んじゃう。
ゲーム内でも選択肢によっては捕まってしまいますが、ゲーム的演出としてはやり直しになるだけです。
実際、衛兵たちからただの子供が逃げ切れるかというと難しい気もしますが、そこはラフマンの部下たちが「捕まっても必ず助ける」と言ってくれてますし何とかするのでしょう。ラフマンたちの方が三十人団より練度が高いと信じているからこその作戦かもしれません。
そして、三十人団を全滅させられるかというと包囲を突破されたりした衛兵はいたとは思いますが、ここでの目的は教令院側が反撃するだけの戦力を喪失させることなので、討ち漏らしがいても大勢さえ決してしまえば問題ないはずです。

⑦「クラクサナリデビが逃げた」という情報が広まっていることを知ったアザールがスラサタンナ聖処を確認しに来る

草神救出計画の最後の場面である、アザールがスラサタンナ聖処へ草神を確認しに来る場面です。
この時点で既に三十人団は制圧されており、計画として失敗する要素はほぼありません。
アザールが異変に気づかない、スラサタンナ聖処にアザールが現れないという可能性は確かにありますが、護衛もいなくなっているので力ずくで捕まえてしまえば終わりです。
執務室へのエレベーターを停止させられて立籠られると厄介ですが、そもそもアザールはこの直前までは勝ちを確信しているわけですから、既に完敗しているという現状を周囲に誰もいない状況で理解できるはずがありません。となると、籠城するのは考えにくいでしょう。
そう考えるとセノくんはかなり楽な役回りになってると言えそうです。対峙することになったアザールには気の毒ですけどね。
もしくはここで博士が登場する可能性も考えてセノくんが配置されていたのかもしれません。旅人以外だと最高戦力はセノくんのはずなので、そう考えると妥当な配置と言えそうです。

まとめ

こうして俯瞰すると、やはりアルハイゼンが大賢者アザールと対峙する場面が最も不確定要素が多いと考えられます。
むしろそうなるような作戦をアルハイゼンが立てたとも言えそうです。
不測の事態が起きても自分自身の裁量が及ぶ範囲を増やすことでそれに対応しようとしたのでしょう。
遠隔での通信手段がないことなどからバックアッププランと呼べるものはなかったのだろうと思われますが、もしもその手段があったとするとまた別の計画を立てていたのかもしれません。
そういった点からアルハイゼンの思考をトレースするのも面白そうですね。

それでは今回はここまでとなります。
ご覧いただきありがとうございました。

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