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【🇨🇷#5】メキシコのお盆「死者の日」
わたしが通う国連平和大学(University for Peace)には、世界各国から学生(Upeacer)が集まっていて、まさに世界の縮図のような環境です。
その中で、メキシコ出身の学生が準備をしてくれ、紹介してくれた、大切な日「死者の日(Dia de muertos)」について書きます。
「死者の日」は日本でいうお盆のような日で、毎年11月1日〜2日をメインに行われる伝統的な行事とのこと。
亡くなったご先祖さまたちや、大切な人々へ思いを馳せる、大切な日。
数年前にディズニー映画「リメンバーミー(邦題)」で取り上げられた行事なので、ご存知の方も多いと思います。既に色々な情報がネットに上がっているので、ぜひ見てみてください。
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この数日間、行事のお手伝いをさせてもらいました。
まずは、薄い切り紙の旗、パペル・ピカド(Papel Picado)を作成。
切り方次第で、自分のオリジナルの柄を作り出せるので、作るたびにレベルの高い旗たちが完成(笑)
そして、メキシコ現地では本物のマリーゴールドのお花を使うのですが、コスタリカでは手に入らないので、こちらも薄い紙を重ね合わせて、一つひとつ作成。
こういう細かい作業が小さい頃から好きだったので、無心になって作る過程を楽しみました。
このお花の香りで、亡くなった人の魂がこの世に来てくれるのだそうです。
そして、何名かのUpeacerが夜遅くまで準備してくれ、
完成した祭壇がこちら。
祭壇には、ろうそく、お供物のお菓子やフルーツ、死者の日のパン、故人の写真たちなどが飾られていて
一番下の十字架の部分は、お米、お清めのための塩、こちらでよく見かけるお豆で形作られていました。
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今までの人生で数回、家族や親友とのお別れを経験したわたしにとって、
コスタリカで行われる、メキシコの「死者の日」はとてもとても特別に感じていました。
そのお別れした人と一緒に観た最後の映画が、「リメンバーミー」だったこともあり、
大学の授業や課題に追われる毎日の中でも、
絶対に関わりたいと思ったのです。
カラフルで美しい祭壇と、素敵な音楽とともに
亡くなった人たちのことを思いながら、人々が集い、思い出話に花を咲かせるこの機会。
日本でいうお盆にも、昔ながらのストーリーがあり、大切な人たちを迎え入れ、送り出してきました。
メキシコの「死者の日」も、また同じです。
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大切な人を失ったとき、
それはそれは、どうしようもなく、胸がえぐられるような気持ちになって、過去に戻りたくても戻れない辛さ、やるせなさに、何年も向き合わなければいけない。
時間は、解決してくれはしない。
そんな中でも、今回改めて思ったのは、そんな痛みや悲しみも、ぜんぶ含めて味わっていくことが、生きていくっていうこと。
そして、周りの仲間に支えられて、自分は生きられているのだということでした。
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今回、祭壇に写真を置くわたしの姿を見た仲間たちが、次々と、わたしのストーリーを聞いてくれました。
「ふみに、コスタリカまで連れてきてもらえて、(故人も)喜んでいると思うよ」と言ってくれた仲間もいました。
こうして言葉を紡いでいくことで、故人との、新しくて美しい思い出が増えていく。
こんな仲間に囲まれている幸せな気持ちと、
それでもやっぱり辛い気持ちが混ざり合い
これからも色んな気持ちを行ったり来たりしながら、
時は流れていくのだろう。
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コスタリカにきて、1ヶ月半。
この大切な経験が、また、わたしの背中を押してくれるんだろうなと思ってます。
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