2022.08.20(土)

8/20(土)曇り

6時半 ミミ起床。
7時 今日は離乳食のストック作りなど特にやることもないので、ミミをベビーカーに乗せ二人で散歩へ。
保冷剤の小さいものをガーゼに包み、シートとミミの背中の間に仕込む。
一時間ほどぶらつく。以前よりよほど涼しいと感じる。
8時 帰宅。イーヤン起床。

12時 ミミ離乳食。
あげる前からぐずついており、イーヤンが音楽を聴かせながら抱いているとそのまま寝てしまいそうに。
急いでバンボに座らせスプーンを口まで運ぶも、泣く。そしてまた寝そうになる。
おかずにはほとんど手を付けていないが、これはダメだとミルクに切り替え。飲みながら寝る。

子の胃の負担を考えれば食間三時間は開けたいところだが、昼寝の時間を考慮し早めにあげるなど、タイミングが至極難しい。

ミミ、30分ほどで起きる。ぐずるのでバナナをおやつとしてあげる。

甲子園、山口県代表の下関国際が大阪桐蔭を倒し、準決勝に進んだと知る。
俄然興味が湧いてきた様子のイーヤン。それまでどこ吹く風であったのが。

大阪桐蔭にはその前に、私の出身県代表校が大差をつけて伸されていたため、それはたしかに強いのではないかと私も思える。
(ところで甲子園における私の個人的な楽しみと言えば、選手たちの名前を一人一人チェックすることである。珍しい苗字や名前に胸躍る)

居間でイーヤンが下関国際対近江の試合を観つつミミのこともみてくれる様子だったので、彼に任せ私は寝室へ。
少しまどろんだところで顔を出してみると、そこには床で寝息を立てる彼とゴミ箱を漁っているミミの姿が。

ぐぅと怒りがこみ上げてきて、わざと音を立て外に出る準備をする。物音で目を覚ました彼は、ごめん、どうしたの、出かけるの、慌てた様子で体を起こす。
「ミミがゴミ箱漁ってたよ」
「あ、ウソ、ごめん」
「散歩に行ってくる。ミミチャンだって飽きているだろうし、ずっと家の中じゃかわいそう」
「ミミチャン飽きてないよ」
「そうなの? ミミチャン、じゃあお家いるの?」

振り返れば、こちらの言うことなどわかりもしないミミが、ただキョトンと我らを見上げている。
私たちは、彼女を巻き込んでいる。

それでも強引にベビーカーに乗せ玄関を出てみれば、止むところなのかこれから降るのか霧雨が、表を濡らしているのだった。

それからあてどなく一時間ほども外をうろつく。
そのうち泣きたくなってきて、このままどこかへ逃亡したいと思う。
しかしミミを連れて行くとなれば、粉ミルクにおむつは必須。ベビーフードと・・・・・・。
などと思いを巡らせるが、現実的に考えて今の自分には難しく、空想は簡単に投げ出されてしまうのだった。
もしミミがこの世に存在しておらず、私一人であったら。
私は、ミミによってあの家に繋ぎ止められている。
だからといってミミを恨む気持ちは毛頭起こらない。

家に帰り着くと、彼はまだ寝ていた。
下関国際は近江に勝ったらしい。次は決勝。

夕飯時、イーヤンの誕生日が近いので彼に何が欲しいか聞く。と、一言。
「花ちゃんの優しさ」

ミミ 9ヶ月と20日
ミルク。哺乳瓶を両手で持ち、寝転がったまま支えなしで最後まで飲みきる。

イーヤンに抱かれ風呂に入っているとき、舌を伸ばし湯船のお湯を舐めようとする。

ミルクを飲みながら、横になった拍子にポロリと目尻から涙がこぼれて、その様子がなんだか大人のようであった。

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