「中欧論ー帝国からEUへ」 ジャック・ル・リデー
田口晃・板橋拓己 訳 文庫クセジュ 白水社
三鷹水中書店で購入
(2015 11/22)
プロイセンードイツ型の民族国家か、あるいはハプスブルク帝国の多民族国家か。そのはざまで揺れる20世紀前半のこの地域。ハプスブルク帝国が多民族を緩やかに結ぶ理想国家だ、というのはホフマンスタールほか様々に見られるけど、現実はそうでもなかったらしい…のか。ドイツ側ではゲーテとマンの間の教養小説。当時のドイツ市民がユダヤやポーランドをどう見てたかわかる。
(2015 11/30)
中欧論のガリツィアとブコヴィナ。これがどこら辺なのか、自分の中でいまいち曖昧なのだが、もっとわからないのがルテニア人という名称。これは今のウクライナ人と重なるらしいのだけど、先の2地域もこのルテニア人も、ハプスブルク帝国の「発明」らしく、第一次世界大戦後は自然消滅したらしい。
とにかく、ここでもそれからプラハでも、ドイツ・オーストリア以外の地域で、ドイツ語文学を代表するのは、ドイツ人ではなくユダヤ人。
(2015 12/04)
昨夜、中欧論読み終え
中欧論とはいいつつ、ドイツとオーストリアの対中欧(か東欧)関係・政策を概観したもの。いまいちわかりにくいドイツとオーストリアの考え方の違い、またそれをフランスがどう見ているのか、など理解するきっかけとなった(かな)。
(2015 12/06)
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