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「思考する言語(上)ことばの意味から人間性に迫る」 スティーブン・ピンカー

幾島幸子・桜内篤子 訳  NHKブックス  日本放送出版協会

読みかけの棚から
読みかけポイント:マイケル・トマセロと並行読みで始めだけ…

年末に向けて図書館で借りる
「思考する言語(上)」スティーブン・ピンカー、幾島幸子、桜内篤子訳  NHKブックス
「心とことばの起源を探る  文化と認知」マイケル・トマセロ  シリーズ認知と文化
上記2冊は「認知言語学」関連。対立する、チョムスキーを入れれば三つ巴な言語獲得、言語理念の考え方か。
(2017  12/17)

ピンカー「思考する言語(上)」から。

 本書では、名前だけでなくそれ以外のさまざまな物を示す語が、定義によって規定されるのではなく、指し示す、名前をつける、くっつけるといった行為によって世界にしっかりと結びつけられている例をみていく。
 言葉と現実が結びついているという事実は、私たちが言語によって自己完結的なシンボルの網の目にはまり込んでしまうのではないかという不安を和らげてくれる。
(p33-34)

 これらの語や構文を組み合わせてより大きな表現のまとまりをつくったり、比喩的飛躍によって新たな領域へと拡張する能力は、ヒトはなぜ賢いのかを説明するのに非常に役立つ。だが、一方で、語や構文は物事の本質と衝突することもあり、その場合にはパラドクスや愚行、さらには悲劇にさえつながりかねない。
(p58)


なんだか、まとめの文章ばかり挙げてしまったけど、本当は?アメリカの子供の命名にまつわる話や、放送禁止語、タブー語にまつわる話など、逸話が興味深い。p58の文は後半が特に気になる。
(2017 12/25)

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