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「遺産相続者たち 学生と文化」 ピエール・ブルデュー、ジャン=クロード・パスロン

石井洋二郎 訳  藤原書店

ブルデューの「遺産相続人たち」を今日は読んでいる。
ブルデューの1960年代の最初の著作だけに、データとかちと古め…らしいのだが、コトの本質は変わっていない…というか、一層強まったのか?…
教育制度における格差の定着と拡大。大学始め学校制度そのものが、一見平等化を進めていると見えながら実は社会構造格差を世代間で「再生産」(という著作が、ブルデューにはある)している装置なのではないか?…と、いう議論。
それは違うのでは、とか、当り前過ぎて、とか…素通りできる人はどれだけいるのだろうか?少なくとも自分は、この再生産装置によって(またはこれまたブルデューの概念であるハビトゥス(習慣とか身振りとかなど)によって)影響を受けた、のかなと感じている。

以上はこの本の概略・・・今日読んだところでは「大学という場はゲームの場として最適だ」とあった。現実世界から浮遊している・・・しょせんゲームはゲームなので避難所なので一致団結して何かを生み出そうとしてもうまくいかないよ・・・ということなのか?
(2010 11/13)

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