「現代評論集」
篠田一士 編 集英社版世界の文学 集英社
読みかけの棚から
読みかけポイント:ブランショとエドモンド・ウィルソン、デリダと、それからズビグニェフ・ヘルベルト…後ろの二つは読みかけ…もう一回始めからだな…
英仏の現代文学批評ちら読み
今朝は集英社の世界の文学シリーズ最終巻現代批評をちら読み。具体的には最初のブランショとエドモンド・ウィルソンを読んで、それに最後のデリダをページ眺め?
ウィルソンはアメリカだし、デリダもフランスと言い切っていいのか微妙だが、まあ、「英仏」ということにして…具体的・経験的なウィルソンに対して、本質的なところを捕らえようとして類推・比喩を重ねるフランス…そんな感じだろうか?
結果、ブランショやデリダの結論部分にはゾクゾクするような比喩表現があり、ウィルソンで一番印象的なのは家の回りのゴミ箱をガンガン叩くゴミ収集人だったりする。それに(ウィルソン続く)不意に話題が「自分という存在は果たしてあるのか?」というモノに飛んだりとか緩急つけ方が自在…
一方、洞窟行くブランショも、本に挟んだ押し花のデリダもかっこいいしなあ…
自分の批評の理解なんてこんなものなのだが(笑)、まあ、楽しめばよいかと…頼むよ(何を?)。
(2010 08/22)
ズビグニェフ・ヘルベルト「海辺の迷宮」を少しずつ。
エジプト絵画とクレタ(ミノア)絵画の違い。エジプト絵画にはなんらかの文字がついている。これは一見写実的で色彩豊かなこの絵画がこの世の肯定では必ずしもない、ということを示す文字。
一方クレタ(ミノア…クレタとミノア絵画というのがどれくらい同じものを指しているのか、知識不足でわからない)絵画は…
でも、クレタ絵画がエジプト絵画に与えた影響というものもある。
という論を、クレタ行きの船や、イラクリオンの市場の光景などを挟んで書いている。
(2022 03/13)