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出産後に仕事が楽しくなるまでの話②〜新米ワーママの葛藤とそこから打破した方法〜

前回は、育休中に仕事へのやる気スイッチがはいった話を書かせて頂きました。

復帰直前、「私はやれる!やったるぜっ!!」と、異常なまでの自信がありましたが、
そんな簡単に上手くいくはずもなく・・・

今回は、新米ワーママになった私が、復帰直後に葛藤した経験とそれを乗り越えた話をお伝えします。

1年で状況は変わる!

2020年4月、コロナ禍での復帰。
社会ではデジタル化が加速し、古い体制のうちの会社でも、在宅勤務が始まりました。
TV会議にチャットでのやりとり。資料配布は紙からipadへ。
マニュアル関連も紙から動画に変わっていきました。
私は本社部門に所属していたのですが、復帰当時は部署を上げて、「コロナ禍のデジタル戦略」を打ち出すミッションまでありました。


できる新人&先輩ママと比べて焦る

復帰後2カ月間、私はいつもソワソワしていました。
休んでいたのはたったの1年。
でもその間に入ってきた新人はデジタルネイティブ世代。
デジタルに順応するスピードは比べ物になりません。
これまで、職場のおじさまにPC操作を教えていた私が、彼女に教えて貰う側に。

さらには、2個上の先輩ママが新しいプロジェクトのリーダーとして、采配を振るっている状況。
先輩ママは新しいシステムの導入説明会を現場の担当者(200名)対してウェビナーで開催する準備を進めていました。
当時の私はウェビナーってなんですか・・・?状態。

そんな置いてきぼりパンチを食らった私。
「あれ・・・?想像していた以上に、私は付いていけていないぞ???」と焦りました。
人と比べて、焦って、でもそんな自分を認めたくない感情が渦巻きまくっていました。
「負けたくない」
「でも私が勝てるスキルはあるのか・・・?」
「何かで勝たなきゃ」

スキルがないって思っているのに、
「でもブランクが理由で評価が下がりたくない!!」とも強く思うようになりました。

時間内で成果を出して見せる!(でも、どうやって?)
自分の存在感を出したい!!(そもそも、存在感出せる事ってある??)
絶対に自分を認めさせたい!!!(どうしたら、認めてもらえる???)
という感情が半分頭の中にありながら、仕事をしていました。

そんなこんなで、復職後2カ月間は、めちゃくちゃ空回りしていました。
あの頃の自分を思い返すと、いやあ~な気持ちになります(苦笑)

どうやって負のループから抜け出したか?

周囲と比べる⇒焦る⇒そんな自分を認めたくない⇒でもついていけない
この負のループをどのように抜け出したか?

今振り返るとわかることがあります。
私は以下の方法で抜け出せたと思います。

1.まずはくらいついてみる
2.人に教えて貰う
3.自分にできる事でお返しする


くらいつく

なんだか戦闘的な言葉ですが、当時の私はまさに「くらいつく」という言葉がぴったり。

できない事があれば、まずは腹をくくり、チャレンジしてみる。
一歩踏み出してみると、意外と簡単だったという経験は多々ありました。

Youtubeにはかなりお世話になりました。
例えば、ZOOMの使い方で検索すると先駆者がわかりやすい動画を沢山上げてくれています。ZOOM、動画の作り方、イラストレーターはyoutubeで学んだといっても過言ではありません。


教えて貰う
くらいついてみると、ここまでできる、これ以上は無理という自分の限界値が見えてきます。
そこまで見えてきたら、それ以上はもっとできる方に聞いてしまうといのが私の行きついた答えです。
ネットを駆使し、社外の人に教えてもらうというのも一つの方法です。
でも、スピードが求められることや、社内の人しか分からない事ってやはりありますよね。

私は最初はプライドが邪魔をして、できない事を人に聞く事に抵抗がありました。特に自分より年下の人には。ずっと自分が一番下だったのに、復帰したら後輩がいるという状況でもあったので特にですね。

勝ち負けじゃないのに、負けた気がしてしまって・・・
でも、どこかで人に聞かないと、永遠に自分の範囲は広がりません。

人に聞くということで、少しづつ周囲との関係も変わってきました。

まず質問をしても、相手も一度私がトライした上で聞いているので、嫌な顔はされませんでした。
自分に置き換えるとわかりやすくて、
「これ教えて!」といきなり聞かれるより、
「ここまでやってみただけど、もうお手上げで・・・詳しそうなので教えて貰える?」
と言えば、嫌な気持ちはしないと思います。


お返しをする

教えて貰うと、相手への感謝の気持ちが産まれますが
同時に、何かお返ししなきゃなという気持ちも出てきます。

当時の私がすぐにお返しできる事は限られていました。
・代わりに帳票を作る
・帳票入力のサポートをする
・意見が求められた時に、丁寧にフィードバックする など

下請け業務的なものばかりでしたが
もうこの時点ではプライドとかは気にならなくなりました。

「自分の成長のために、知識を教えて貰ったのだから、何かできる事で返さなきゃ」というマインドに変化していきました。

そうして過ごすうちに、次第に相手がして欲しい事を考えるようになり、サポートが上手になりました。

すると、復帰後4カ月目くらいから自分が得意な事が次第に見えてきました。

私の場合は、以下の事が得意と思えるようになりました。
・悩んでいる人へポジティブな言葉をかけて背中を押す事
・速いレスポンス。
・人と人を繋げる。
・いい塩梅の折衷案を出せる
・雑用が苦じゃない。
・前倒しでタスクをこなす事
・今あるものをより良くブラッシュアップする事

自分自身が見えてくると、そもそも各々の働き方や価値観が違うのだから、周囲を比べても意味がないと気づく事ができました。

1.まずはチャレンジ
2.その上で、できない事は助けて貰う
3.そして、自分にできる事で恩返し

このサイクルを意識すると、周囲から吸収できる事の量が格段にあがりました。
結果、自分自身のできる事の範囲も広がりました。

ここに気づくまでに私は5カ月かかりました。

やみくもに「私を認めて!!!」と復帰直後はあんなに思っていたのに、
周囲との関り方のコツを掴んだ事で、
「たぶん私の得意分野はこれだから、ここらへんをメインでやりたいけど、どない?」というスタンスに変わりました。


まとめ

復帰早々は焦るもの
焦っている状態を俯瞰する
やれるだけやって、できなかったら一回お手上げをする
そして周囲に頼ってみる
頼ったら必ず恩返しできる事を探してみる
恩返しできる事が自分の得意分野
得意分野を大切にする


という感じで私は復帰直後の負のループより抜け出すことができました。
では、負のループから抜け出した私がどのように仕事で成果を出すまでに至ったか?
次回はそのあたりを書こうと思います。
育児との両立についても・・・・!

ここまで読んで下さり、ありがとうございました。

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