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Recipe#005  令和のジェネクス

こんにちは。
なるせ ふみです。

しばらく更新がありませんでしたが、私は生きています。

今回は、令和のジェネクスデッキを紹介していきたいと思います。

今回の主役はこちら、「レアル・ジェネクス・ヴィンディカイト」です。

レアル・ジェネクス・ヴィンディカイト

「ジェネクス」と名のついたチューナー+チューナー以外の風属性モンスター1体以上
相手はこのカードを攻撃対象に選択できない。このカードが戦闘によって相手モンスターを破壊した場合、デッキから「ジェネクス」と名のついたモンスター1体を手札に加える事ができる。 

いきなり強烈なS素材縛り。チューナーは「ジェネクス」を、非チューナーは風属性を指定しています。
そして戦闘破壊によってアドバンテージを稼ぐ割には控え目な攻撃力。

これでどうやって戦えばいいのか...と私も最初は思いましたが、流石は11期。どうとでも、なるのです。

では、いきます。

1.攻撃力3000のお手軽ヴィンディカイト

まずはヴィンディカイトを簡単に出すこと。次にヴィンディカイトを強化し、せめてブラック・マジシャンくらいは戦闘破壊できるレベルにまで持って行くことが目標になります。

そこで必要なのはこのカード、「ジェネクス・コントローラー」と「星遺物-『星杯』」です。

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単純にこのカードたちだけでは「ヴィンディカイト」を出すことはできませんが、とあるカードを展開に挟むことで、簡単にS召喚できるようになります。それがこの、「憑依覚醒ーラセンリュウ」です。

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このカード名の②③の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。①:このカードは自分フィールドの表側表示の、魔法使い族モンスター1体とレベル4以下の風属性モンスター1体を墓地へ送り、手札・デッキから特殊召喚できる。②:このカードの①の方法で特殊召喚に成功した時に発動できる。相手フィールドのカード1枚を選んで持ち主の手札に戻す。③:このカードがフィールドから墓地へ送られた場合に発動できる。デッキから「風霊術」カードまたは「憑依」魔法・罠カード1枚を手札に加える。

やりたいこととしては、『星杯』の効果で「星杯を戴く巫女」「星杯の守護竜」を特殊召喚し、それらを墓地に送ってこのカードを出そうというわけです。

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そして、「守護竜」の墓地効果により、リンクモンスターのリンク先に墓地の通常モンスターを特殊召喚できますので、この効果で墓地の「ジェネクス・コントローラー」を特殊主管すれば、「ヴィンディカイト」の召喚条件である「ジェネクスチューナー」「チューナー以外の風属性モンスター」の両方がそろいます。

概要をお話したところで、実際の展開ルートをお見せしましょう。


【展開ルート】

(1)「ジェネクス・コントローラー」1体で「星杯竜イムドゥーク」をリンク召喚

(2)「イムドゥーク」の効果で「イムドゥーク」をリリースし、『星杯』をアドバンス召喚

(3)『星杯』1体で「転生炎獣アルミラージ」をリンク召喚し、『星杯』の効果で「星杯を戴く巫女」「星杯の守護竜」をデッキから特殊召喚

(4)「星杯を戴く巫女」「星杯の守護竜」の2体を墓地に送り、「憑依覚醒ーラセンリュウ」を手札またはデッキから特殊召喚

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(5)「守護竜」の効果で墓地の「ジェネクス・コントローラー」1体を「アルミラージ」のリンク先に特殊召喚

(6)「ジェネクス・コントローラー」「ラセンリュウ」の2体で「ヴィンディカイト」をS召喚し、「ラセンリュウ」の効果で「憑依覚醒」を手札に加えて発動

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この時点で炎属性と風属性の2種類が自分のフィールドに存在しているため、攻撃力は600上昇。「ヴィンディカイト」の攻撃力は3000となり、「ブラック・マジシャン」を戦闘破壊できるステータスになります。

これで、目標達成です。


2.相手ターンの妨害-風霊術-

この展開、少し応用すれば、妨害を用意することも可能になります。

「ラセンリュウ」の効果で手札に加えるカードを風霊術-「雅」に変えてあげるだけです。

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こうすることで、「ヴィンディカイト」をコストに「風霊術」を発動し、相手のカード1枚をデッキに戻すことが可能。

ただ、こうするとせっかくS召喚した「ヴィンディカイト」を失ってしまうため、他に風属性モンスターを用意してあげた方が良いでしょう。

風属性を他に残す方法としては、

①先攻ならば「ジェネクス・ウンディーネ」からの展開で、「イムドゥーク」を残す

「リンク・スパイダー」をリリースして『星杯』をアドバンス召喚すれば、メインモンスターゾーンに「イムドゥーク」を残しながら上の展開につなげることができます。

②後攻ならば「ヴィンディカイト」で相手のモンスターを戦闘破壊する。

戦闘破壊により効果を発動し、し、「レアル・ジェネクス・オラクル」を手札に加えてそのまま「オラクル」の効果により特殊召喚→「オラクル」「アルミラージ」で「星鍵士リイヴ」をリンク召喚→「継ぐもの」をセットしそのまま「継ぐもの」で「ラセンリュウ」を特殊召喚する

...などが考えられます。

このデッキ、「相手のカードをデッキに戻す」「対象を取らずに相手のカードを戻す」除去が豊富に搭載されており、耐性持ちのモンスターへの対応力が高くなっております。

この前も、同じTeam FF外のJonn.B.Goodさんと対戦した時は、「アストラム」「覇王龍ズァーク」を構えられましたが、「ラセンリュウ」「リイヴ」の効果で両方ともエクストラデッキに戻してそのまま「ヴィンディカイト」をS召喚することができました。

(その試合は、「ヴィンディカイト」を無視され、「EM天空の魔術師」による直接攻撃で敗北しました)

3.デッキレシピ

ここまで読んでくださった方々にレシピをお見せしましょう。

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一言で言い表すならば「風属性中心の星杯デッキ」といったところでしょうが、実際に回してみると「風属性中心のジェネクスデッキ」、つまりは「ヴィンディカイトを活躍させるデッキ」になります。

では、ここからは各カードの解説に入っていきます。

(1)「ジェネクス・パワー・プランナー」「ランリュウ」

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「パワー・プランナー」は、召喚に成功した時にレベル3ジェネクス効果モンスターを手札に加える効果があります。まずは召喚して「A/ジェネクス・バードマン」を手札に加え、「ランリュウ」を特殊召喚。

「バードマン」の効果で「ランリュウ」を手札に戻して特殊召喚します。

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「ランリュウ」は特殊召喚の回数に制限がないので、もう一度特殊召喚して「パワー・プランナー」「ランリュウ」の2体で「ラセンリュウ」を特殊召喚し、「バードマン」「ラセンリュウ」の2体で「ヴィンディカイト」をS召喚することができます。

このルートでも「ヴィンディカイト」をS召喚できるものの、他にモンスターが残らないために「憑依覚醒」の効果で攻撃力の上昇値が小さくなってしまうほか、墓地に『星杯』がいないため次のターンの展開につなげられないという問題を抱えています。

手札の状況によってはこっちも狙うけど、やはり「ジェネクス・コントローラー」『星杯』の2枚をそろえて動き出したいですね。

(2)ミス・ケープ・バーバ

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生き残りやすい横向きリンクマーカー持ちのリンクモンスターとして採用。「ヴィンディカイト」自体は攻撃対象にならない効果があるため、戦闘で破壊されることがほとんどありませんが、横にいるモンスターに関してはそうはいかない...。そして、上の展開によって『星杯』が墓地にいるはず、つまり「星遺物を継ぐもの」を手札に加えて発動するためにはリンクマーカーが必要...ということで,,,

・バトルフェイズに逃げられる→「ヴィンディカイト」しかいない→相手は攻撃宣言自体行えない

・リンク素材の縛りがゆるゆる

・横向きリンクマーカー →メインモンスターゾーンに帰還すると、「継ぐもの」「守護竜」の効果の発動条件が整う

この3点を重く見て、大抜擢となりました。

4.おわりに

最後までお読み下さりありがとうございました。

クリストロン・マイスターとして機械族Sモンスターには一通り目を通してきましたが、ジェネクスに関してはそのS素材からしてほとんど見向きもしませんでした。

今回は救済企画として、半分冗談で構築を始めましたが、まさかここまで対応力のあるデッキになるとは思ってもいませんでしたね...。

ごめんなさい。ジェネクス。

ありがとう。ジェネクス。

そして、驚いたことに、このデッキ自体は2020年夏の「ラセンリュウ」の登場により、既に構築に必要なカードはそろっていたのです。

気づかなかったのは、今までジェネクスにを避けてきたから。

気づいたのは、ジェネクスに関心を持って一生懸命思案を続けたから。

瞬間的とはいえ、続けることって大事だなと思いました。


では、今回はここまで。

したっけ、またね!

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