見出し画像

Recipe♯003 いつでも瞬間ハストール


こんにちは。なるせ ふみです。

今回は不穏なタイトルから始まりました。ふつうのデッキ紹介です。

さて、皆さんは「古神ハストール」というカードをご存じですか?


チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上
①:このカードがモンスターゾーンから墓地へ送られた場合、相手フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。このカードを装備カード扱いとしてそのモンスターに装備する。装備モンスターは攻撃できず、効果は無効化される。②:このカードの効果で相手モンスターに装備されているこのカードがフィールドから離れた場合に発動する。このカードを装備していた相手モンスターのコントロールを得る。


簡単に言えば、モンスターゾーンから墓地に送られると相手のモンスターに装備する効果、自身の効果で装備しているこのカードが場を離れると、装備していた相手のモンスターを奪う効果です。

つまり、一度特殊召喚してから何らかの手段で墓地に送り、その後で装備カードとなったこのカードをフィールドから引きはがす必要があるということです。これだけ聞くと、「すごく手間のかかるカードだなぁ」と感じる方もいるかもしれませんが、今回はこのカード効果をスピーディに使って相手モンスターを奪うデッキをご紹介します。

では、いきます。


1.コンボ紹介(シャルルハストールシステム)

まずは、どうにかして以下のフィールドを用意します。

後述しますが、このフィールドは「魔界発現世行きデスガイド」1枚で出来上がる、超お手軽盤面となっています。

そして、相手ターンに入り、相手が大型モンスターを出したところで、「ハリファイバー」の効果により、レベル5のSモンスターのチューナーを特殊召喚します。ここで特殊召喚するのは、相手ターンにS召喚する効果を持っているものにします。今回はアクセル・シンクロンを使いましょう。

そのまま即座に「アクセル・シンクロン」の効果を発動。「ハストール」と「アクセル・シンクロン」の2体で「焔聖騎士帝シャルル」をS召喚します。


ここからが重要。

S召喚成功時、モンスターゾーンから墓地に送られた「ハストール」の効果が発動し、相手のモンスターに装備されます。さらにこの瞬間、モンスターに装備カードが装備されたことで「シャルル」の効果が発動し、フィールドのカードを1枚選んで破壊します。この効果では自分のカードも破壊できますので、躊躇いなく「ハストール」を選んで破壊してください。

あっ。


「ハストール」がフィールドを離れましたね?

➁の効果がここで発動し、「ハストール」を装備していたモンスターを奪うことができます。


このように、相手のターンに間髪入れずに効果を連鎖させることで、実質スペルスピード2で相手のモンスターを永遠に奪い続けることができるのです。

しかも、用意するのは「ハリファイバー」「ハストール」の2体のみ。S召喚とリンク召喚を積極的に行うデッキであれば割と簡単にできそうなコンボとなっています。

2.デッキレシピ紹介

こちらがデッキレシピです。見た感じだと汎用カードの塊で、コントロー奪取するカードは「ハストール」のみとなっています。

初動となる組み合わせは、2パターンあります。

1.「ハリファイバー」になれる組み合わせ+手札墓地から特殊召喚できるチューナー以外のモンスター 

2.「デスガイド」1枚

まずは1番目についてご説明。

1番目の「ハリファイバー」になれる組み合わせというのは、以下の3つです。

・「ジェット・シンクロン」と手札コスト1枚

・「ゾンビキャリア」と手札コスト1枚

・「クリッター」

いずれも、「転生炎獣アルミラージ」を経由して「ハリファイバー」に至ります。

もう一方の、手札墓地から特殊召喚できるチューナー以外のモンスターを1体用意する必要がありますが、ここでは「黒薔薇の妖精」を使ってみましょう。「黒薔薇の妖精」はチューナーが特殊召喚された場合に手札から特殊召喚できるレベル2モンスターです。「ハストール」をS召喚するためには、「ハリファイバー」で特殊召喚したチューナーとのレベル合計が4になる必要がありますので、ここでは「ゾンビキャリア」を特殊召喚しています。

これで準備完了。あとは「ハストール」をS召喚し、相手がモンスターを出すまで待つのみとなります。

では、残りの「デスガイド」を使った展開パターンの紹介です。

「デスガイド」の効果で「クリッター」を特殊召喚し、2体で「ケルビーニ」をリンク召喚。そのまま「クリッター」の効果で「神樹のパラディオン」を手札に加えます。

「ケルビーニ」の効果で「シーアーカイバー」を墓地に送った後、「神樹」を「ケルビーニ」のリンク先に特殊召喚することで、「シーアーカイバー」が墓地から特殊召喚されます。あとは、「ケルビーニ」「神樹」を素材に「ハリファイバー」をリンク召喚し、レベル1のチューナーをデッキから呼び出すだけです。

このように、目指すところは少ない枚数で「ハリファイバー」と「ハストール」をそろえるだけです。他に展開に使いやすいカードがあればそちらに差し替えてしまっても一向にかまいません。

この構築の強みは、コントロール奪取系のカードをメインのデッキに入れなくてもよいところです。グレイドルや精神操作などのコントロール奪取系のカードはどれもメインのデッキに入るカードであるため、どうにかして手札に加える必要があります。特にグレイドルに関して言えば、さらにそのカードを破壊して何とか効果を発動させる必要があり、「コントロール奪取するカード」「コントロール奪取のトリガーになるカード」の両方をそろえなければなりません。それと比べると、このデッキは「コントロール奪取するカード」「コントロール奪取のトリガーになるカード」の両方をエクストラデッキのカードから用意できるため、メインのデッキをS素材やリンク素材となるカードで固められ、初動の枚数を多くすることができます。安定してコントロール奪取できてこそ、「コントロール奪取デッキ」を名乗れるというものですね。

3.キーカード解説

ここではキーカードについてご紹介しましょう。

「闇薔薇の妖精」
チューナーが特殊召喚されると手札から特殊召喚できる効果は、「ハリファイバー」の効果による特殊召喚のタイミングで反応して発動できます。レベル2のチューナーを特殊召喚すればそのまま「ハストール」をS召喚でき、最初に紹介した盤面を簡単に用意することもできます。

さらにさらに、着目すべき点はこれだけではありません。墓地に存在する場合、フィールドのカードをコストにしてデッキの1番上、もしくは1番下に戻る効果は、装備状態になった「ハストール」を無理矢理フィールドから引き剥がすためにも使用できます。「シャルル」で「ハストール」を破壊できず装備状態のまま残ってしまった場合は、この「闇薔薇の妖精」の効果を駆使するといいですね。

「ネメシス・コリドー」&「クロシープ」 
「ハストール」はレベル4モンスターなので、「クロシープ」の「融合モンスター」参照した時の効果で墓地から特殊召喚することもできます。そのトリガーとなるのが、「ネメシス・コリドー」を使った「超雷龍サンダードラゴン」の特殊召喚というわけです。「超雷龍」の永続効果はさておき、簡単に特殊召喚できる融合モンスターとしては非常に有用です。また、この「コリドー」を手札に加えられる「ネメシス・フラッグ」はレベル2であることから、「黒薔薇の妖精」の代わりに特殊召喚して「ハストール」のS素材となることも可能です。

焔聖騎士たち
「オリヴィエ」は「黒薔薇の妖精」と同じく、「ハストール」をフィールドから引き剥がすために活用します。「アストルフォ」は、「ハリファイバー」の素材になりつつ、倒されてしまった「シャルル」を呼び戻すのが仕事です。シンクロモンスターの「ローラン」の効果で手札に加える戦士族モンスターは、相手を封殺できる「ゴッドフェニックス・ギアフリード」か、「ハストール」を墓地から特殊召喚できる「切れぎみ隊長」が筆頭です。


いかがでしたでしょうか。
今回は、コントロール奪取の最高傑作、【焔古神ハストール】についてご紹介しました。

このデッキ、別のカードを主軸にしたデッキを組もうとして突如思い付き、自分の発想を信じてそのまま形にしました。

本当に、どこでアイデアが降ってくるか分かりませんね。

では、今回はここまで。


したっけ、また!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?