1種2種とは何ぞや

 どうも、最近はかなり変わったスペックが流行ることが多いなと思っているフミです。今回は、パチンコのスペックの1つである【1種2種混合機】のついてまとめていこうと思います。

1種2種の代名詞

 まず、皆さんがよく知っている(かもしれない)1種2種の代表作をある程度列挙していきます。

1つ目は、現状ホールのメイン機種の1つ、【PF機動戦士ガンダムユニコーン】です。こちらは、1種2種の転落タイプですね。転落小当たり1/153を引くまでに大当たりと小当たり合算1/41をどれだけ引けるかが勝負になります。

2つ目は、1種2種混合を流行らせた65%規制の希望、【CRF戦記絶唱シンフォギア】です。初当たりのほとんどが、時短1+残保留4回であたりを目指すして、その後は時短回数が増えて継続率が高くなるといったシステムで、よく耳にする【シンフォギアタイプ】はこの【時短1+残保留4】のことを指すことが多いですね。

3つ目は【P牙狼 月虹ノ旅人】です。こちらは、1種2種混合のループタイプです。右打ち中が1/1.1とほとんど一回であたり、その後に、振り分けで81%が時短200回で継続、19%で時短0回となり終了、といったスペックですね。

他にも、リゼロ(鬼がかり)や戦国乙女6などいろいろありますが、いったんこの辺で締めます。

ST機とは何が違う?

 1種2種の話をする際に、おそらくこの説明がかなり重要だと思っています。最近は時短回数が大幅に増えたため、ST機のような1種2種も多く(ルパンや戦国乙女6など)勘違いしやすいと思います。まず、大きく違うのは、大当たり確率が変わっているか、変わっていないかです。所謂【確率変動】があるかどうかで、エヴァンゲリオン15ですと,大当たり確率【1種当たり】1/319が1/99に確率が変わっていますが、ユニコーンは大当たり確率は右打ち中も1/319のままです。

じゃあなんであれだけ【覚醒ハイパー】中に連荘するのかといえば、【2種当たり】小当たりが搭載されているからです。この小当たりは、一度当たった後にV入賞をさせないと大当たりが認められません。V入賞を逃してしまうと、その本来もらえるはずの出玉や時短などが一切なくなってしまいます。逆に、【覚醒ハイパー】中に1/319の1種当たりを引くと、「Vを狙え」表記がなされず、すぐに大当たりが始まります。

1種2種のメリット

 次に、なんで1種2種混合機で出すのか、というところでメリットといえる部分をまとめていきます。

 1つ目は、大当たり確率がいくらでもいじれるからです。【確率変動】では最大でも、低確率時の1/10までしか確率を変えることしかできません(1/319であれば一番確率が軽くて1/32)。しかし、1種2種ではそのような縛りがないため、1/90でも1/2でも何ら問題はないです。そのおかげで【P大工の源さん 超韋駄天】のように、ラッシュ中ほぼ1/2で当たって高速で連荘できます。また、ST機ではなかなかお目にかかれない保留連、シンフォギアで言うところの【Vストック】が現実的に狙えます。

2つ目は、消化が通常時短であるということです。これは遊タイムに関係することが多く、遊タイム付きのST機で人気の【Pとある魔術の禁書目録】、これは低確800回転消化で1200回の時短が発動ですが、朝1(ラムクリ)では800回転でも、当たった後はデータカウンター上だとST150回を合わせて950回で突入になります。それに対して、一種二種のロングST機である【戦国乙女6 暁の関ヶ原】では低確率666回転で遊タイム発動ですが、ラッシュの75回転を抜けた場合は、591回転で発動するため少しだけうま味が増します。

他のメリットですと、演出的なものではありますが面白い時短突破をつくることができます。ST機で時短突破型の台で有名なのは【サイボーグ009 REcyborg】でしょうか。こちらは通常確率が1/219で、へそ振り分けのほとんどが時短100回転で、100回転以内にもう一度1/219を引くことでSTに突入します。しかし、100回転で引ける期待度はおおよそ40%で、難しく思えますよね。そこに一石を投じたのが、SANKYOさんの【CRF戦記絶唱シンフォギア】の最終決戦です。これも仕組み的には同じく時短突破型ですが5回転の間で1/7.5を引くというものです。これの突破期待度自体は50%ほどですが、1回転1回転が熱くなるため、スペック自体がすごくいいわけではないですが、シンフォギアは人気台となりました(演出なども好評でした)。その後は一種二種の突破型の台が出てきて、そういった台のことを【最終決戦】式のようなカテゴリになるほどのものになりました。
今でこそ当たり前のゲーム性ですが、当時は最高継続率65%規制を突破するために考案されたものです。その結果、ST機の時短突破型はかなり少なくなってきました。

一種二種にすることで大きなデメリットが生まれるということは少ないですが、次回確定の大当たりを作ることはできません。確変ループで代表的なものと言えば海物語ですが、これは奇数がそろえば次回当たるまで電サポがつきますが、一種二種ではこのような機能をつけることは出来ません。ですが、【牙狼 月虹ノ旅人】のように200回転以内に1/1.08という当たり確率にすることで実質確変ループタイプのように設計することも可能です。これは2020年の規制緩和によって実現できたものなので、それまでの機種ですと100回転までしか時短をつけることはできないため、CR機でここまで多い時短回数をつけることは出来ませんでした。

以上が、1種2種混合機の大まかな概要とメリットデメリットです。100回転以上の時短がつけれるようになってからはST機のように設計することが可能になり仕組みに大きく幅が利くようになりました。これからも1種2種だからこそできた面白い台が出てくれることを期待しています。



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