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あなたに追い風吹かせます🍃

部屋の片付けをしていたときだった。1年以上着ていない洋服、メルカリの段ボール。クローゼットの中には様々な物が溢れかえっていた。

「あれ?いつの間にこんなものを買っていたっけな……?」と、

すると、何やら色々と入っている透明のリーフレットが目の前に出てきた。そこには、閉じられている扇子が3個入っているのが見える。

「あ!懐かしいものが出てきたな〜」ふとニヤニヤしながら、そこにある扇子を広げてみることにした。

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のましほ扇子であった。

初代『ガヤ参上』

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2年前、オンラインサロンのリアルイベントのときだった。イベント当日、地下鉄難波の駅にて 書道家のましほさんがくじ引き形式で、イベント参加者、スタッフの方たちに扇子を配っていた。「何が出るのかな〜」ドキドキしながら、束になった扇子からひとつ手に取り選んだ。

「ガヤ参上……!」

不思議と心地よい気持ちになり、まるで自分をあらわしているような「言葉」だった。

前日も気持ちが高ぶっていた。起床が3時だったことを覚えている。冷静になって考えてみると何かおかしかったのだと思う。

当時は、イベントを盛り上げたい、楽しみたい!その前のめりの気持ちと感情が全てであった。

イベントにいたメンバーは、「有能」、「ええで!」、「天才かよ」などの様々な言葉たちが書いてある扇子を今も持っているだろう。

『天使フミー』

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『のましほ扇子』が所属していたオンラインサロンで一気にブームになる。自分もまた、もう一つ面白い扇子が欲しいと思い、連絡を入れたのであった。

「人事フミー、天使フミーかで悩んでいまして……」
「もう、天使フミーやろ!」

即断即決。一瞬の出来事であった。

どういった経緯かわからないのだが、メッセンジャーのやりとりをしていたのときの偶然の産物だった。誰かが「天使!」とか、「フミー!」とかを連呼していたのは覚えている。

今となって考えると、どちらの選択もなかなかにはっちゃけている。

そして、天使として生まれ変わった?フミーが誕生するのであった。
しかし、あえて言おう!最近はどっちかというと悪魔的なのでは……?と

2代目「ガヤ参上」

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九州でのイベントの2週間前に別件で連絡を入れたときだった。
注文した扇子は1つだけであったが、2つ入っていたのである。「あれ、どうしてだろう?」ふと頭に疑問が浮かんだ。すると、もうひとつ手紙が添えられていたのだった。

おまたせしました!おそくなってすみません!
ガヤ参上が古くなってきたと思うので、新バージョンをおまけでお届けします。6月に書いた自信のない字と、10月に書いた私の字を是非見比べてください笑
自信に満ち溢れているでしょ?笑 もっともっと成長していくよ!ふみーのおかげ!ありがとう!

原文ママ

しほさんの粋な計らいにより、新しい扇子(つばさ)を手に入れて、ワクワクした気持ちを引っ提げ、福岡に乗り込むのであった。また、こちらの扇子は、引率をするとき遠くから見てもよくわかり、何度も目印になってくれた存在であった。

自分を含めた運営メンバー3人は、それぞれにぴったりの言葉が入った扇子を持っている。『ホスピクイーン』、『華』、『ガヤ参上』今もどこかに置いてあるのだと思う。

そして、2代目ということもあり追い風はこれだけではなかったのである。

大好きなアーティストのライブに友人と行ったときだった。

「大阪フェスティバルホール1階4列目!?」コンビニで声が出そうになる。

このときのツアーは、大阪がファイナルであり、最後にふさわしい座席であった。それもそのはず、当時一番ステージから近い座席であり、「まだか、まだか……」と思いながら、ライブ当日になるのを待ち望んでいた。

2019年の運を全て出し尽くしたような感覚になる。

メディアにもほとんど登場せず、顔出しもほぼない歌手であったため、ミステリアスなイメージが先行していた。実在していた。このときにはじめて顔を拝見することができた。

このときに扇子を持っていかなければ、友人が手を上げたときに読んでくれることはなかっただろう。

1月の終わり、寒い時期にも関わらず、このとき吹いていた風は気持ちが興奮して、暖かく感じたのであった。

「あなたに追い風吹かせます!」

お守りのようにカバンの中に携えて、挨拶がわりに扇子をひらいたりして様々な場面で活躍していた。

「あ、君はガヤ参上の……」と言われて名前を覚えてもらったりと、
のましほ扇子が追い風を吹かせてくれていたのであった。

あの頃、様々なメンバーと交流して生き方や価値観をアップデートする年であった。今、一人になって気がつくことがある。

「あのとき頑張れたんやから、大丈夫!」と気持ちが落ち込みそうになったとき、根拠のない前向きな気持ちが出てくるのは、このときの追い風の影響なのかもしれない。


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