#みんなの2000字 参加記事紹介③

#みんなの2000字 の記事紹介も後半戦となります。

ちたかくんからの感想noteのバトンを引継ぎ、広げた企画の風呂敷を畳んで参りたいと思います。


21.溶けない人 #みんなの2000字 /七屋 糸さん

全部暑さのせいだとつぶやいて、わたしは夏を言い訳にした。

読んだ瞬間、「まさか……」と思ってしまった作品。暑さで脳みそが溶けてしまいそうな感覚になり、早く彼のアパートに向かって一緒に過ごすつもりだったが、何やら部屋から人の気配が……。実際にありそうなシチュエーション、いや、あって欲しくないと切に願いたい一本です。

22.ノイズキャンセリング/短いシカさん

『あ、これあかんやつや』幼い私は勘付いた。母の穏やかな行間に、得も言えぬ怒りを見たのだ。親の理由が無い笑顔ほど、恐ろしいものは無い。

新興宗教が溢れていた街のお話。ふと、自分も幼少のときにとある宗教か何かの集まりを母親に「〇〇ちゃんと遊びにいく〜」と話したときに似たような経験をした記憶があります。今となっては遠い昔の記憶なのですが、あのときの母親の表情には目には見えない怒りがあった。幼少時って善悪の判断がわからないからふと何か知らず知らずに巻き込まれているときがありますよね。

23.さびしいから愛したい/安野ニツカさん

さびしさは長じて、育てるという行為に快感を覚えるようになった。

さびしさから園芸をはじめて育てることに愛を感じるようになった作品です。植物、金魚、猫、普段は好きな本を熱く語るイメージのニツカさんが、自分のことを2000字で表現してくださった一本です。何気ない日々って自分では大したことないと思っていても、他人から見ると尊いんですよね。

24.【GL】かなしみ前夜祭(1901字)/ロクエ ヒロアキさん

いっぽうでわたしは、軽いように見えて、自分でも身動きがとれないほど重たい泥のなかに落ち込みがちだ。結局のところわたしは、例によって例のごとく臆病風に吹かれたのだ。

鶉(うずら)に対する思いを秘めたまま、送り出す美蜂(みはち)。本当は鶉のことが好きだったのに、告白をできなかったこと。GL小説をはじめて読んでみたのですが、好きな人に思いを素直に伝えることはいつだって難しいことががわかる作品です。

25.怒りすぎて頭から耳から煙が出た日。/たなかともこ@みかんせい人さん

とりあえず今日の私の怒りの大元は「よくみられたい」自分のエゴ。ここはもう「自分のバカヤロー」である。他人に何かの理由を押しつけるな。

自分ではコントロールできないことにイライラを感じてしまうこと。日常でも多々あるので本当にどうしようもないときがありますよね。自分も短気なところがあって、どうしようもないことでイライラしてしまい、他人にその怒りをぶつけてしまうことがたまにあるので、しっかりと原因を追求していくように意識していきたいと感じた作品です。


26.『女の体』 #みんなの2000字 /猫野サラさん

「えーい、あるかないかの
 こんな筋肉はちっとも役に立たん!
 よし、ここはワタシの出番だ!」

30代のときに書かれたサラさんのエッセイ。ネガティブなイメージの脂肪をコミカルに表現をしているのが面白い作品です。関西人ということもあり、読んだ人にも楽しんでもらいたいという願いが伝わる一本でもあります。猫野サラ節が炸裂しておりますね。


27.家族への黒い感情/元屋みやさん

それでも、前向きに受け止められないときがある。そういう時は自分の心が平穏になるまでそっと距離を置くに限る。

家族への感情は、一緒にいる時間が長いからこそ良い面も、悪い面も両方見えてくるものだと思います。自分もメンタルが後ろ向きになってしまうと、家族に対してあたりが強くなったりしてしまいます。ですが、一人暮らしをはじめてから両親に対して「あの時、面白かったな、楽しかったな……」という思い出がよみがえる気がします。時間が解決してくれるのだろうと感じさせられる作品です。

28.かつて、ひたむきだった大人たちへ/BLUE ENCOUNT 「ユメミグサ」/ Mica ひらいみかさん

ひとりの人を狂おしいほど想った季節がたしかにあった。あのひたむきさは、かけがえのないものだった。

BLUE ENCOUNT(ブルーエンカウント)「ユメミグサ」をテーマに書いてくださった作品です。何か夢中になっているときというのは、とても楽しくて気がついたら時間が過ぎていってしまいます。そんな青春の1ページを思い出させてくれる一本です。ふと、2年前の自分の出来事を思い出しながら聴いてちょっと泣いちゃってしまいました。

29.わたしは何故書くのか。/香嶌一伽 KashimaIchicaさん

それでも、「書きたい」「書き残しておきたい」想いがわたしの中で生まれる限り、書くことはやめられないんだと思う。
わたしが確かにここにいることを、言葉だけがここで証明できる気がするから。

書くことが当たり前という一伽さん、衝動だと記事には書いてありますが、自分も改めて「何故書いているのか?」というきっかけを考えさせてくれた作品です。自分はまだ無意識に書くという極致に到達していないため、引き続き書くことを継続していくと誓いました。

30.苦境に立たされる結婚式マフィア/村上牛さん

なにが楽しいって、結婚式のビッグバンドは絶対にすべらない。絶対にだ。勝利を約束された演奏。音楽のエクスカリバー。

結婚式バンドをやりたい思いがひしひしと伝わる作品です。いつも冷静に客観的に記事を書いているイメージのある村上牛さんが、結婚式にバンドをすることの面白さを熱く語っている一本です。自分も結婚式をするときはぜひとも村上牛さんに一度ご連絡しようと思います。今のところ、結婚の予定はございませんが……笑

最後までお読みくださりありがとうございます。

次の感想noteが最後になるのでしょうか。感想を書いていて思ったのですが、#みんなの2000字 企画も、先月の話ということに驚きが隠せません……!!

最後まで駆け抜けて参りたいと思います。

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