明日からre-start 私の一年の始まり
新年早々やってしまった。1/4 19時からMTGの予定と去年の古い手帳に書き加えていたはずなのに、誰も参加する様子が見られない。普段はどなたかが貼ってくれるリンクも今日は貼られていない。meetのリンク発行方法をググって何とかslackに貼り付けたものの、入ってきてくれたのはひとりだけ。
実はMTGの予定は明日だったらしい。
「私も手帳には1/4って書いてあったんですけど、スケジュールは明日でリンクも貼られてました。話したことがなかったから、ここで話せてうれしいです。今度よかったらおしゃべりしましょう」
前回のMTGで初めてお会いした彼女から優しい言葉をかけてもらって、なんとも気恥ずかしい。明日の夜、もう一度会う時はしっかりとお礼を言えるように。
ああああああああ！1/5は誕生日。会社勤めをしていた時は大抵仕事始めの日にあたる。同期がみな誕生日休暇の申請をして、他の人にとってはただの平日でも自分にとってかけがえのない日を満喫しているのを羨ましげに眺めながら、年明け初日に休む勇気はなく、当然のことながら出勤した。学校に通っている頃は冬休み中だったしメールやLINEもない時代だから、友達の記憶の奥底に沈んでしまう。家族で祝う時もお正月の延長線上。そしてある年は元日に亡くなった祖母の葬儀と重なった。誰が悪いわけではなく、ただただタイミングが悪い誕生日というわけで、自分の裁量で休みを取れるようになった今、自分だけはお祝いしようと思っていたのに。
自分のとんだ記憶違いで夢はついえてしまった。
考えてみたらその代わりに今日を仕事始めにしようと思っていた。ことごとくスケジュールが崩れていく。
今日までに買おうと思っていたロルバーンの虎の手帳。私の記憶では紺地に虎柄の手帳があったはずだった。いつもの雑貨屋さんにも蔦屋書店にもなく、帰宅後調べてみたらその組み合わせは存在しなかった。いくら探してもどこにも売っていないのは至極当然のことだった。
手帳を手に入れられないまま仕事始めを迎えてしまい、さらに文字起こしをしていたら、今日まで休みのオットにうどんを食べに行こうと誘われ、ついついその言葉にのせられて出かけてしまった。その後も眼鏡を買うというので買い物に付き合って、結局仕事もろくにできないまま。
何やっているんだろう、私。
すっかりしょげていたら、「すっぽかしたわけじゃなく、自分が1日間違えただけだから迷惑かけずに済んでよかったんじゃない？」とオットに励まされる。
もし1日遅れで勘違いしていたら、他の全員が揃って私だけがいない状態。今回のMTGは初めての進行役を任されている。その時に私がいなかったらきっと誰かが代わりに入らなければならなかっただろう。
笑い話にできる間違いでよかったと考えよう。
仕方ない。いつでもおいしく食べられるお茶碗にごはんをよそい、気を取り直して夕食にしよう。
やけにかわいらしいお相撲さんのポーズ。見ているだけでちょっとだけ気分も晴れる。鯛のあら炊きと残り野菜のお鍋を食べて、お腹があったまる。
きっと新年早々の失敗は今年一年気をつけて過ごすようにという知らせだったに違いないから。
明日は必ず手帳を手に入れて、しっかりと予定を書き込もう。そして、今年の目標と気をつけることも一緒に。
明日からre-start。私の一年の始まり。
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