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あれから一年

桜の花は今年も美しく咲き誇り、今は青々とした葉桜へと変貌を遂げています。散りゆく花びらの儚さと裏腹に、やわらかな葉の色が力強さを増すコントラストもまた良し。生きる力をまざまざと見せつける緑に心惹かれる毎日です。

早いもので福岡で初のクラスターが発生した日からもう1年が過ぎました。
あの日から生活は大きく様変わりし、人との付き合い方の意識も急激に変化しました。望もうと望まざると変わりゆく心情に対して切なさは隠せません。いつか機が熟せば、または必要とされるタイミングで出会いが訪れると信じています。

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長い沈黙を破り、少しずつ取り戻したものもあります。というより、「そろそろ戻ってきたら」とひっそりと気長に待ち続けてくれた人たちがいたこと。辞める、全てをリセットするのではなく、細くても関係を維持しようと配慮してくれたから、帰る場所があったんです。「体は動かさなくていいから頭を働かせて、今後の新しい柱になるものを作ってほしい」その言葉を受け、横になりながら必死で頭を回転させました。何が出来るのかではなく、何がしたいか。やっと今大まかな形が出来上がってきましたね。協力者もたくさん現れて、きっと私たちの思いが星につながる気がしています。

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人の出会いって不思議なものです。一人の人として存在していてもただの点に過ぎない。同じ空間にいても隣り合わせているだけでは何も生みだされない。人と人をつなぐ言葉、表情、しぐさ、そこに介在する人、何かしらの行動が生まれた時に、互いを知るための会話が生まれる。

その場所で時を過ごそうと考える。たまたま同じ時間を選ぶ、たったそれだけ。

対面でも画面越しであっても、話したい、声をかけたい、そう思える人と一緒に過ごしたい。

虚勢をはらず、心の向かう先を大切に、無理をせず生きていきます。


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