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2021年ももうすぐおしまい

家族3人で過ごす年越し。今年も帰省の予定を立てられず、家で同じ時を過ごす。

去年からおせちはアウトソーシングが許されたため、気ぜわしく家事をする大みそかから解放され、ずいぶんと気楽な年越しになった。
足りない食材は休みを持て余しているオットが買って出てくれるため、ゆとりを持って最低限の支度をするのみ。
お雑煮の具材を準備し、筑前煮を作る。我が家の大晦日はすき焼きと決まっている。

筑前煮
大晦日の定番、すき焼き
最初のお肉はふたりが食べます


「年越しそばを食べるのは23時だから、すき焼きは17時ね」

食べるだけのオットとムスメはあくまでもよいコンディションで美味しく食べるために時間設定も欠かさない。

ムスメの高校受験を控え、どことなく落ち着かない気分でお鍋を囲んだ去年の大晦日と違い、今年は何気ない会話にも余裕がある。

一番好きなものは肉、たくさん食べるから、糸こんにゃくはもう食べてもいい?部活の合宿、部屋割りはどうなるんだろう、宿題の量が多いけど合宿では勉強する時間はないから持っていかない、お母さんの誕生日祝いは私が帰ってきてからにしてね…

こんな風に白い湯気が立ちのぼる鍋を囲み、家族団欒の食事はいつまでできるんだろうか。当たり前のように感じているしあわせも、そう遠くない未来に友達や恋人を優先する日が来てあっという間に取り戻せない時間になるんだろう。ムスメの成長を喜びながらもいつか来る日を想像する裏腹な思いがよぎるなんて、なんだか切なさを通り越して不思議な気分になった。ただただ心配をしていた去年、たった一年でこんなに心情が変わるものか。

そんなことを考えていると、締めのおうどんに到達することなく、あっという間にお腹いっぱいになってしまった。
ごちそうさまでした、と言ってソファに座る。ふたりはまだお肉をほおばっている。

今ここにあるしあわせを噛みしめて生きる大切さ、子どもの成長を喜べる親でありたい。

センチメンタルな気分ではなく清々しい思いで年越しをしたい。さてと、残り少ない時間で私の一年の成長を振り返り、年越しの支度をするとしますか。

末広がりの880文字で締め。



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