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ロックンロールスピリッツ❤がモットー。ファッションでもなんでも、どこかにロックテイスト…

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ロックンロールスピリッツ❤がモットー。ファッションでもなんでも、どこかにロックテイストを纏ってないと落ち着かない、無類のロック好き。 物書きは趣味でやっとります。 文学とロックのコラボ、良かったら読んでみてね。

最近の記事

Moonage Stardust

好きだという言葉に、こんなにも振り幅があるということを、私は生まれて初めて知ったのであります。 まるで、小説の中の一文のよう。 恋か、愛か、罪か、罰か。はたまた純情か、欲情か。 情なんてなんとも奥深いような、少し卑猥な響き。 女、35歳、独身。悪いがよくモテる。 モテるって何?なんて小難しい疑問はひとまず置いておくとして。 ハンキーという男の子、いや、男性に出会ってしまったあの日から、私はお行儀の良い言葉の数々を心で操りきれずに、過去の破天荒で遊び慣れた自分と、ひたすら対峙

    • Cracked Moon&Stardust

      きっと月光を浴びて、おれは魔法にでもかかったに違いない。 何もこんなタイミングで·····と、深く溜息を吐かずにはいられなかった。 5年付き合った彼女と、30歳を機に婚約して1ヶ月、現在同居中。 結婚を決めた理由は、まぁいいか、と何となく思ったからだ。 元々遊ぶタイプでもないし、気を揉まないといけないような面倒事は大嫌いだった。 交際経験も少ないと思う。今の彼女と、その前と、高校生の時に1人。火遊びの経験もない。 女性嫌いなわけでは決してないし、普通に話せるが、ただそれだけ

      • Fame Stardust

        セックスでしか、女の愛し方を知らない。 そもそも愛なんてものの定義が解らない。 好きだと言う気持ちから性欲を引いたものが本当の愛だと言うのならば、俺の中には何が残るのか。 "Just a in out" 近頃、まるで免罪符のように呟いている。 たかが、されど。 今まで身体を重ねてからすべてが始まると思っていたのに、出会って間もない、何もなかった頃から、ルナに対する何かしらの感情が俺の中で少しづつ育っていることに気づいて、鏡に映る己の姿を見ながら、俺は相当狼狽えているのだ。

        • Stay Stardust

          またあなたに呼ばれたと独りごちて、私は足取り軽やかに指定されたホテルの部屋を目指す。 自身の好みの男のもとへこれから向かうという事実は、想像以上に私の心を踊らせる。 都会の喧騒はBGMへと変わり、人混みはエキストラになる。 コツコツというハイヒールの音が脳内で鳴り響き、颯爽と歩く私は、ハイブランドの広告さながら。 部屋のドアを開けると、シンさんは目の前に居て、おぅ、と軽く呟いた後、私を軽く抱き寄せた。 「ルナ、待ってたよ」 髪を撫でられながら私は、これから始まるであろうショ

        Moonage Stardust