ただ、ただよう

答えのない世界で
頭と心と身体を持って人はこの地球を生きる。
時に彷徨ったり、嘆いたり、喜んだり、いろんな感情を体験する。

感情の先になにがあるのか？
物でもない。物体でもない。
感情って一体なんなんだ？

いい感情ばかりではないし、悪い感情もある。
なんのために？

プカプカ漂うクラゲのように
ただ穏やかな感情の波に浮かんでいたい。

海の中に太陽の光が差す。
キラキラ眩しい光の中を。
視覚も聴覚もなく、ただ感覚だけの世界で。

まとまりもない、まとめようもない
取っ散らかったこの心を
誰かに見せるのは恥ずかしい。

一滴の雫は水面を揺らし、遠くまで波紋を運ぶ。
波の中ではそれすらも存在はむなしい。

それでもいい。
今はただそれで。
心地良いを集めよう。
ふわふわでやわらかくあたたかいものをたくさん。

この言葉は誰に届くの？
誰にも届かず大波にまぎれ飲み込まれたとしても
生み落ちた事象は変えることはできず
ほんのわずか、微々たるものだとしてもこの言葉には価値がある。はず。

価値は力となる。

何を求めずとも浮かんでいよう。
それでいい。
それが答えとなる。