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【CIX考察】Save me, Kill me MV① ('I’m OK' Story Film Episode 06〜09)



前回の考察はこちら↓



日本曲のMVを考察する予定でしたが、先にSave me, Kill meを考察することにしました..!


Save me, Kill meのMVはStory Filmを編集したものなので、Story Filmを見ながら説明していきます。


またなっっっがい考察ですㅇㅇ;
いつか要点だけまとめた記事も書けたらな..と思ってます..




Save me, Kill me MV


'I'm OK' Story Film

Episode 06. FORGIVENESS OF ENLIGHTMENT
 Forgiveness of enlightment:啓発の赦し


今もまだ昏睡状態のヨンヒと、眠ったままのヨンヒを見つめる4人。

ここから5人はどのような道を進んでいくのでしょうか。


場面はジニョンの教室に変わります。

ジニョンは5人の写真を眺めていましたが、誰かがいじめられているという話を耳にし、教室を飛び出します。

そしていじめの現場に着くや否や、いじめの主犯格に殴りかかろうとしますが、

ジニョンの目に苦しそうな表情で自分を見つめるヨンヒが映り、殴ろうとする手が止まります。

ヨンヒを突き放したあの日を思い出したかのように戸惑うジニョン。

ただ、最後にジニョンは何か言いたげな感じで、ヨンヒの胸ぐらを強く引っ張るんですよね。

憶測ですが、ジニョンはヨンヒを突き放したことへの後悔はもちろんですが、ヨンヒの自殺という選択に対する怒りのような感情も持っているのかな、と。いや、怒りというか、「どうして自分たちを残して死んでしまったんだ」みたいな…

タイトル「啓発の赦し」は、そんなジニョンに対するヨンヒの罪滅ぼしではないかと思っています。

啓発とは"人に気づきを与えて、より高い理解へ導くこと"をいいます。
ヨンヒは、暴力で解決しても意味がないとジニョンに気づかせようとしたのではないでしょうか。


んー…自殺に関してはなんとも難しい問題です。すごく攻めた題材を扱っているなあ、と改めて思います。


余談ですが、教室のシーン、Episode 01から席替えしたっぽいですね。

Episode 01の教室

Episode 01の時、ジニョンは教卓から見て右から2列目、前から2番目の席でした。
そしてヨンヒは右から4列目、前から3番目でした。

今回のジニョンの席が右から3列目、前から3番目に変わっていたので、奇しくもヨンヒが元々座っていた席の隣になったみたいです。



Episode 07. SORROWFUL FORGIVENESS
 Sorrowful forgiveness:悲しみの赦し



一人でヨンヒの病室にいたスンフンの元に、ヨンヒの母親がやってきます。

ヨンヒの母親は、「ヨンヒが死ぬのではないかと思うと、目の前が真っ暗になりました。どうすれば許してもらえますか?」と言ってスンフンに許しを請います。

この話で初めてヨンヒの母親がスンフンの母親を轢いてしまったことが明らかになりました。

ここで、個人的に推しているスンフンはイエス説の話です。

イエスは苦しむ人に寄り添い、罪を赦す存在でした。

スンフンも複雑な気持ちを抱くものの、ヨンヒの母親を責めずに「ヨンヒは目を覚まします」と声をかけています。

スンフンの許しの言葉の後、ヨンヒは涙を流していました。

イエスは人々のために、自らを犠牲にして処刑されてしまうのですが、罪がないにも関わらず、死者の魂を救うために地獄に降りています。


スンフンも母親を失うという"犠牲"的な立場にいること、現時点で罪がないことなど、イエスの特徴に当てはまる点が多いです。

また、スンフンがJungleで地獄に入ったのも、罪を犯したわけではなく、イエス的な立場であったからかもしれません。ある意味ミスリードです。

(罪がない場合、スンフンの立場が余計に可哀想だなとは思いますが…;)


5人の中で唯一、"許しを請われる側"であることも、イエスのような要素を感じます。



Episode 08. FORGIVENESS OF SALVATION
 Forgiveness of salvation:救済の赦し


父親を待つ場所であったバス停を見向きもせずに通り過ぎたヒョンソクは、

そのままコンビニに行き、万引きを始めます。

突然万引き?という感じですが、これも父親に会うための行動だと思います。
ヒョンソクは万引きをすることで、店員か警察が親を呼び出すことを期待したのではないでしょうか。

万引きをしている時のヒョンソクがすごく生き生きして見えるのも、このためではないかと。

しかし、いくら父親を呼び出すためとはいえ、万引きは犯罪です。

そんなヒョンソクの非行の途中に現れたのがヨンヒでした。

このヨンヒもヒョンソクの幻覚ですが、Episode 06のジニョンの時と同様に、ヒョンソクの非行を止める役割を担っていると考えられます。

これまでも何度か幻覚のヨンヒが現れていますが、全て過去のヨンヒに関する記憶から生み出されたものだと考えています。

今回、いつもと違うのは、制服ではなく私服だということです。

ヒョンソクを庇ってくれたコンビニの店員が「最近、一緒遊んでいる友達を見かけないのはどうしてだ?」と聞いていたので、このコンビニは5人でよく来ていた場所だとわかります。

幻覚のヨンヒが私服を着ているのは、私服で一緒にコンビニに来たことがあるからではないでしょうか。
顔に傷があるので、ヨンヒがいじめられている時も交流があったのかもしれません。


また、Epilogue 04でヒョンソクが手放したルービックキューブを、ヨンヒが持ってきてくれたような描写は、まるで大切なものを手放すなと伝えているようにも見えます。
もしくは、ヨンヒがルービックキューブを渡してくれた過去があるとも考えられます。


結局万引きは未遂に終わり、ヒョンソクはコンビニを出て走り出しました。



ちなみに、今回出てきたバス停のポスターは、ヒョンソクが父親を待っていた時のポスターとは異なります。

Episode 05とEpilogue 04
Episode 08

以前までは「THE END OF SEA(海の果て)」と書かれた海の写真でしたが、今回は2人の天使のイラストです。

天使のイラストには「Nobles Sombras(高貴な影)」の文字の下に、煉獄篇の文章が書かれていました。

esta mañana he llegado pasando por tristes lugares, y estoy aún en la primera vida;
aunque al hacer este viaje, voy preparándome para la otra.
 訳) 今朝、私は悲しい場所を経て到着しましたが、まだ最初の人生にいます。ただし、この旅行をすることで、次の旅行に備えることができます。 

この文章はダンテが煉獄山を登っている途中で、"誘惑"を表す蛇を2人の天使が退治してくれた章に出てきます。

"誘惑"については、458のMVでも誘惑されるヒョンソクの描写がありました。

ヒョンソクが父親に会うために万引きをしようとするEpisode 08は、まさに、心を惑わされ悪い道へ誘い込まれるという誘惑の意味通りの話でした。


また、海(煉獄山の付近)から天使(天国)にポスターが変わっているのは、ヒョンソクが煉獄から天国に向かう過渡期にいることを表しているのだと思います。



Episode 09. THE SAVED ONE
 The saved one:救われる者


ビョンゴンは他人のバイクにガソリンを撒いて、火をつけてしまいます。

思い出しているのはヨンヒへのいじめを傍観したあの日。

「自分は今どうすればいいんだ」
そう言いながら苦悶するビョンゴン。

WAVEのMVで、ビョンゴンはオデュッセウスに関係しているという話をしました。
オデュッセウスの罪は、"自分の欲望を優先し、愛する家族を置いて大海原に出てしまった"ことでした。

ビョンゴンも、いじめに関わりたくないという自分の私利私欲に負け、大切な友達であるヨンヒがいじめられているのを見て見ぬふりしてしまったことが罪になったのだと思います。

Movie Star MV

Movie StarのMVには、燃え上がる炎を表したような背景の前で、ヨンヒがバイクにもたれかかっているシーンがあります。
Story Filmの話はこの時から示唆されていたようです。

ビョンゴンの罪に対する罰が、"自分が火焔に包まれる"というものだったので、Epilogue 02のように、ビョンゴンが燃やす対象は自分に関わりがある物だと考えられます。

今回の話では他人のバイクを燃やしたように見えますが、もしかしたらビョンゴンには、バイクに関するヨンヒとの思い出があるのかもしれません。

燃えるバイクの前で苦悩するビョンゴンでしたが、最後に誰かが救いの手を差し伸べるのでした。



以上が'I’m OK' Story Film Episode 06〜09の考察になります。

次回はEpisode 10を考察します。

最後までお読みいただきありがとうございました。
また次の考察でお会いしましょう~~ あんにょん!


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1830の意味が全然わかりません。誰かわかる人いませんか~ㅠㅠ



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