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『シャイニング』の脚本が出来るまで③運を頼りに読書する

キューブリックは運と偶然を頼りに読書を始める

 キューブリックはどのように映画の原作を探すのでしょうか。
 その方法は手当たり次第に読書することだとキューブリックは説明します。
「『バリー・リンドン』が完成すると、私は多くの時間を読書に費やした。数ヶ月が過ぎたが特に興奮するものは見つからなかった。とりわけこういう時には、どれほど多くの本を読まなければならないか、そして(目的の本は)決して見つからないのではないかと考えて恐ろしくなる。そのため私は読書についてあらゆる系統的な取り組み方を避けるようにしていて、代わりに無秩序な方法を採用している。それは運や偶然に意図的に頼るという方法だ。
この方法は家中に山積みになっている新聞や雑誌に対処する唯一の方法であることも分かった。
つまり、最も興味深い記事は別の目的で破っておいたページの裏側に書かれているものなのだ」※1

 このように読書をする過程で映画化を検討する決め手は何でしょうか。

※1:ミシェル・シマン著『キューブリック』181ページ


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