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【乃木坂46】33rdシングルのフォーメーションで思うこと。【♪おひとりさま天国】

2023年6月25日に放送された乃木坂工事中にて、8月23日に発売される33枚目シングルのフォーメーションが発表された。

前回の32nd「人は夢を二度見る」のフォーメーションからの変動は以下の通り。

【IN】
伊藤理々杏(10作ぶり3度目、年月にして4年ぶりの選抜)
中村麗乃(初選抜)
池田瑛紗(初選抜)

【OUT】
佐藤璃果
松尾美佑
早川聖来(卒業のため)

【センター】
井上 和
(初センター、第16代センター、5期生のセンターは中西アルノ以来2人目)

前作(32nd「人は夢を二度見る」)のフォーメーションは、前から4-7-9の20人。
今回のフォーメーションは前から5-6-9と変更はあったが、人数は変わらず20人のままとなった。


①経験を増やし帰ってきたキメ顔クイーン 伊藤 理々杏

今回の選抜発表において、一番最初に名前が呼ばれたのが3期生の伊藤理々杏。理々杏の選抜入りは、23rdSG「Sing Out!」以来10作ぶり3度目、年月にして約4年ぶりの選抜復帰となった。

「前回アンダーのセンターをやらせていただいて。正直(選抜入りの)最後のチャンスというか。『ここでいかないともう無理かも』って思っていたんで。名前が久しぶりに呼ばれて、率直にうれしかったです。自分は(現役メンバーで)一番上の3期生なので、何か力になれることがあったらいいなと思います」

https://www.nikkansports.com/entertainment/news/202306260000023.html

理々杏といえば、前回シングル収録のアンダー楽曲では、4期の林瑠奈と共にセンターに立っていたことでも知られる。私は、前回のアンダラを4公演参戦していたが、ものすごい熱気に包まれていたし、理々杏がセンターで披露していた「♪音が出ないギター」のノビまくる歌声に飲み込まれた会場の雰囲気を知っているだけに、今回の選抜での活躍がものすごく楽しみになった。

②大舞台を経験し、初めての選抜へ。中村  麗乃

今回の選抜発表で2人が初選抜となったが、その1人が3期生の中村 麗乃であった。

「今回まさか入れるとは思っていなかったので。舞台が終わった直後の楽屋で(選抜入りを)聞いたんですけど、ビックリしすぎて、言葉が出てこなかった」と明かした。「いろんな意見とかもあると思うんですけど、前向きに乃木坂の力になれるように頑張りたいって思います」

https://www.nikkansports.com/entertainment/news/202306260000008.html

中村といえば、ミュージカル「Endless SHOCK」とスピンオフ作品「Endless SHOCK -Eternal」でヒロインのリカ役の好演が記憶に新しいが、そのため先述した32ndSGアンダラは、全公演休演を余儀なくされた。しかし4/11に、名古屋国際会議場センチュリーホールで行われた、32ndSGアンダラ愛知公演Day1を関係者席から観劇していた中村。この日はミュージカルの休演日とアンダラの公演日が重なる唯一の日であったことから、わざわざ名古屋まで駆けつけた。その公演のアンコールから中村が参加して行われ、活動休止中の岡本姫奈を除くこの時の現状のフルメンバーで「♪さざ波は戻らない」を披露した。一般販売の支払い漏れをゲットし、日帰り弾丸でこのライブに参戦した私にとっては、これだけで名古屋に来た意味を感じた。

話を戻すが、「Endless SHOCK」を観劇したジャニーズファンからも,
中村の演技力を讃える声や、そこから中村自身に興味を持つ人が多かった。

それもそのはず、伝統ある「Endless SHOCK」のヒロインを、オーディションから勝ち取った。また近年の中村は、。「逆転裁判」「SUPERHEROISM」「夜明けのうた」など多数の舞台出演経験があり、そこで歌唱力が鍛えられていったのだと思う。

のぎ動画で見てもらいたいのだが、2019年の幕張メッセで行われたアンダラの時の中村の歌声と、ここ最近の中村の歌声をぜひ聴き比べてほしい。彼女の成長の証がすぐにわかるはずだ。

そして、選抜発表が放送された直後に中村はブログを更新。そこには、3期で加入して7年目で掴み取った初選抜に感謝と、長い間待たせてしまったという素直な心境が並んであった。

乃木坂にはたくさんのメンバーがいて
それぞれの魅力溢れる子たちに囲まれていて
それは自分にもっていないものばかりで
すごいなあって思う事が沢山でした。


今まであまり自信が持てず
不安な事の方に目が行きがちな私でしたが
少しずつ皆さんからの声が大きくなっていることに気付いて
その声に応えたいと思う気持ちと
ずっと応援してるからねって
言葉にして沢山伝えてくれたから
頑張り続ける事ができました。
私の背中を押し続けてくれて本当にありがとう


32枚目の期間は
特にグループの外で活動する時間の方が多かったかもしれませんが
そこで吸収してきたものを乃木坂に還元して、
新しい力に加われるようにするのが今の私にできる事だと思ってます。

お待たせしてしまってごめんなさい。
待っていてくれて、ありがとう。

https://www.nogizaka46.com/s/n46/diary/detail/101572?ima=3322&utm_source=dlvr.it&utm_medium=twitter

そんな中村には、彼女の目標と気持ちがいつも以上に現れていたブログがあった。

それは、2019年4月15日のブログであった。

まず、私は選抜に絶対入りたいと思ってるし、絶対入るぞって思う気持ちで頑張っていく事に変わりはないです。
やっぱりそこは夢というか目標というか目指す場所です。

私は今回アンダーという立ち位置で、
人それぞれ感じ方は違うとは思いますが、
私的には逆にこれはチャンスだと感じていて、
今回ここでどれだけ頑張れるかで、変わる事って絶対にあると思うんです。


マイナスになる事はなくて、絶対プラスな事しか待ってないと思うし、人数も少ないのでもっともっと頑張らなきゃなっていう気持ちが沢山です!やる気で溢れてます!

ここから得られるものが沢山あると考えるとワクワクします!頑張る!

絶対成長してみせます!させます!いや、するんです!!笑


中村は止まりません進みます!

みなさん待たせてしまうかもしれません、
ごめんね、いつもありがとう。
沢山力を貸してくれてありがとう。
本当にありがとう、ありがとう、ありがとう!

この時は、23rdSG「Sing Out!」の選抜発表があった直後のブログ。
そこにあったのは。当時18歳の彼女が記した素直な気持ち。
あれから4年。

1人の少女が記した「ごめんね」は、成長した女性の「ありがとう」になって我々のハートにやってきた。

加入から7年。遅咲きのヒロインの快進撃が、今ここから始まる。

③アイドル界の二刀流目指し。 池田 瑛紗

もう1人の初選抜は、5期生の池田瑛紗(いけだ てれさ)である。5期生の選抜経験者はこれで7人となった。

「(選抜発表は)毎回そうなんですけど、心臓の音がうるさすぎて、何も考えられなくなっているのが、名前を呼ばれてピタッと止まるみたいな感じでした。前シングルをアンダーメンバーとして活動させていただいて、私にとってかけがえのない経験になったと思っているので、その経験を生かして頑張りたいです。私が乃木坂を好きになったきっかけが『乃木坂工事中』で。これにいっぱい出られたらうれしいです」

https://www.nikkansports.com/entertainment/news/202306260000009.html

池田といえば、この春から名門・東京藝術大学に2浪の末に入学を果たした事でも知られる。

過去の傾向を見ても、高学歴のメンバーは学業とのバランスを安定させるため、選抜入りはしにくいという流れがある(慶應大卒の山崎怜奈や慶應大在籍中の北川悠理しかり)。しかも池田は、名門大学に今年から入学しただけあって、生活リズムが狂いやすい複雑な状況を考えると、個人的には選抜入りはもう少し先かなと思っていた。

しかし、池田本人のブログにはアツい意気込みがあった。

今シングルの期間を私はアンダーメンバーとして活動します 同期のみんなと比べてさえ出来ないことばかりで、偉大な先輩方に交じって活動させて頂くことになる中で今のポジションに立たせていただくことに感謝こそすれ悔しく思う資格はないです
周りを見渡せば5期生のみんなが居て、優しい先輩方もいっぱいいらっしゃって、今のこの''乃木坂46''で活動できることがとても嬉しいなあと思います 私には課題がいっぱいあるのでみんなの力を借りながらも乗り越えていきたいです

(中略)

同期から初選抜されたいおちゃん、くぅちゃん、なぎ、さくたん、さつきちゃん おめでとう!これから5期生という枠を越えて輝いていく姿を1番近くで見れるのが嬉しいです
何かあったらいつでも相談してね 頼りない最年長だけどね

でも ちょっとだけ…

ちくしょーーーーーーーーーーーー 次は絶対選抜入ってやるーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

https://www.nogizaka46.com/s/n46/diary/detail/101196?ima=3758&cd=MEMBER

これは、前回の選抜発表が放送された翌日の池田のブログ。多くの5期生が選抜入りする中、選ばれなかった池田の悔しさが、滲み出てるどころか有り余ってしまっている。これを読んだ私は、この思いは伊達じゃないと感じるしかなかった。

初めてのアンダーメンバーでの活動、そして「♪心にもないこと」で初センターを経験し、さらには東京藝大の学生として。アイドル界の大谷翔平のようになるべく、池田の新しい物語が始まった。

④5期のエースがグループの顔になる時。井上 和

今回の楽曲のセンターは、5期生の井上 和(いのうえ なぎ)。自身初めてのセンター抜擢で、グループ史上16人目のセンター。5期生のセンターは、29thSG「Actually.…」の中西アルノ以来、2人目となった。

「ちゃんと(前作)初選抜の時に残せるようにしなきゃなって思っていて、すごく悔しい…自分で『頑張ったぞ』って納得できないのが悔しいから、『なんで(センター)なんだろう』って気持ちが大きいです。だからこそ頑張らなきゃいけないし、今すぐにじゃなくても、自信を持ってそこに立っていられる人になりたいと思います」

https://www.nikkansports.com/entertainment/news/202306250001929.html

井上といえば、昨年2月の5期生お披露目動画でトップバッターとして登場、YouTubeでは200万回以上再生され、5期生が注目を浴びるようになったきっかけのような存在。初めての5期生楽曲「♪絶望の一秒前」でもセンターを務めるなど、雑誌のモデルやCMにも出演しており、ファン以外からも人気を集めているメンバーの1人である。

今回の井上センターは想像通りで、次世代の乃木坂46を引っ張っていくにはうってつけの存在であることは間違いない。5期のエースがグループの先頭に立つ時は、もうすぐそこまでやってきている。

⑤この匂わせはいかがなものか…

最後にひとつだけ。今回も引っかかった点が。それは2023年6月28日にテレビ東京で放送される「テレ東音楽祭」の公式Twitterに投稿されていた乃木坂46からのコメント動画である。

動画に出演しているメンバーは、画面左から梅澤美波、賀喜遥香、井上、遠藤さくら、久保史緒里の5名。

今回のフロントメンバーは、下手から、山下美月、賀喜、井上、遠藤、久保の5名。

ここまでで言いたいことはお分かりだろう。5人のうち4人がポジションも並びも全く一緒であった。(山下←梅澤は仕事の都合により代打と推測)

このツイートを見かけた瞬間に、こんなことを思ってしまった。

まさに、その通りになってしまった。選抜発表のワクワク感が一気になくなってしまい、大きな楽しみがそのまま喪失感へと変わってしまった。

ほとんど同じタイミングで日本テレビ「THE MUSIC DAY2023」(2023年7月1日放送)の公式Twitterにも乃木坂46のコメントが投稿されたのだが…

画面一番左の梅澤以外の4人(賀喜、井上、遠藤、久保)の立ち位置が並べ替えられるだけで、メンバー変更はなかった。これを見た瞬間に、「あ、もうこれフロントで確定じゃん」と思ってしまった。

これから迎える夏。そして乃木坂46はいよいよ真夏の全国ツアー2023も開幕し、テレビ業界では夏の大型特番として音楽特番が組まれやすくなるシーズンにもなる。今回気になった点は、正直言ってものすごく細かい所だし、どうでもいい箇所かもしれないが、ファンはこういう所まで見てるんだぞと言うことを知ってもらいたいなと思った。

さいごに

まもなく開幕する真夏の全国ツアー2023は、恐らくこのシングルを提げてのツアーになるものと思われる。一番先輩となった3期生からも、フレッシュな5期生からも、新たな彩が加えられた今回のシングルも、最高の作品が期待できるだろう。そして、今年の全国ツアーからノーマスク声出しが返ってくる。このシングルが今年の夏のさらに熱くなる大きなスパイスにさせてくれるか。今からワクワクが止まらない。


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