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【乃木坂46】長かった9thバスラを振り返る【9thバスラ】

2021年5月9日、2月から始まった9th Year Birthday Liveが3期生ライブをもって、無事に終了・完走した。
バスラ史上初の完全無観客・配信ライブとなった今回のバスラを振り返ろうと思う。

【前夜祭】ここまでのバスラを振り返る

今から2ヶ月半前。異例の無観客バスラは乃木坂の誕生日に前夜祭で幕を開けた。♪OVERTUREの後にはメンバー全員でハッピーバースデーの合唱。一気にムードが高まっていった。
前夜祭は、過去のバスラをメンバー全員で振り返りながらトーク主体の構成となり、歌ったのは「きっかけ」と「設定温度」「ぐるぐるカーテン」の3曲のみであった。私の記憶が正しければ、前夜祭は乃木坂モバイル会員限定で見れたものだと記憶しているので、前夜祭ではコアなファンと楽しく深く過去のバスラを振り返る形になったと思われる。

【バスラ本番】大変だった2020年を振り返りながら新たな1年へ。

迎えたバスラ本番はデビュー曲「ぐるぐるカーテン」で幕を開けた。ただ「インフルエンサー」や「シンクロニシティ 」でも感じたことなのだが、歌唱メンバー(特に4期)の低音の出なさには少し残念に感じた。今後しっかりボイトレを徹底していい歌声を聞きたいと思う。
最初のMC直後のブロックは期別ブロック。4期→3期→2期→1期の順番で3曲ずつ披露された。期別コーナーの後は、いろいろ大変だった2020年を振り返るパート。2020年唯一のシングルとなった25th「しあわせの保護色」から始まり、「世界中の隣人よ」「Route 246」など、コロナ禍でも世間に話題を提供した乃木坂の1年を楽曲と共に振り返るパートとなった。
アンコールでは、卒業を間近に控えた堀未央奈のためのセットリストに。カップリングのセンター曲「そんなバカな…」でメンバーが堀のところへ駆け寄ったり、「ダンケシェーン」では生田絵梨花が冒頭の歌詞「あなたの温かい 〜」を「未央奈の温かい〜」に変えて歌ったり、1度ミスったものの(笑)キャプテンの秋元真夏が、最後の「やっぱ乃木坂だな!」「やっぱ未央奈だな!」と変えてコールしたりと、堀にとっては至れり尽くせりのアンコールとなった。

【2期ラ】1年前の無念を振り返りながら仲間の旅立ちを見送る。

いよいよ9thバスラはバスラ史上初の期別ライブへと突入する。先陣を切るのは2期生。この2期ラは、このライブをもって乃木坂46を卒業する堀未央奈の卒業コンサートを兼ねて行われた。1年前にも2期ラが企画されていたが、コロナの影響によりやむなく中止、SHOWROOMでの配信となった。それだけあって、2期生にとっては念願の2期ラは、堀の卒コンという願ってもない形で「リベンジ」となった。
その1年前のSHOWROOMでは、1人1曲ずつセンターでパフォーマンスする企画があったが今回の2期ラにも同じコーナーが組まれた。1年前から楽曲を変更したメンバーもいれば、伊藤純奈のように1年前と同じ楽曲(「サヨナラの意味」)を披露したりと、それぞれの個性が出たセンター企画となった。
アンコールでは、堀の卒業スピーチの後、自身のソロ曲「冷たい水の中」を歌い上げた。その後、自身の表題センター楽曲「バレッタ」を2期生だけで披露した後に、本編の最初ぶり2度目の「アナスターシャ 」がフルコーラスでスタート。2番のサビからは、いないはずの1期と3期4期がステージ後方から突入しセンターに立つ堀のもとへ。他のメンバーを目にした堀は、歌うのも忘れて大号泣。これにはファンも画面の向こうで大号泣したに違いない。

【1期ラ】歩んできた9年間を振り返りながら最強の8人はさらなる進化へ。

2期ラの翌日3/29には1期生ライブが行われた。長い乃木坂の10年の歴史の中でも1期生だけの期別ライブはこれが初めてとなった。1期ラは、「制服のマネキン 」からスタート。メンバーは「制服のマネキン」のMVで着用していたセーラー服を身に纏い登場。セーラー服を身に纏って「制服のマネキン 」「会いたかったかもしれない」「指望遠鏡」「君の名は希望」を披露。最近乃木坂を知ったファンにとっては新鮮で、初期から応援してきたファンにとってはどこか懐かしさを覚えたのではないだろうか。
その次のブロックはメンバーがメンバーをプロデュースするコーナー。生田絵梨花が星野みなみプロデュースで「13日の金曜日」を披露したり、高山一実は松村沙友理に「史上最高のクオリティ」でのピアノの弾き語り(最後のワンフレーズだけ)を披露し、樋口日奈の「命は美しい」(星野みなみプロデュース)や星野の「欲望のリインカネーション」(和田まあやプロデュース)といったギャップ萌えが素晴らしいパフォーマンスや、松村沙友理は「素で歌って欲しい」という生田Pの要望に西野七瀬のソロ曲「釣り堀」を歌い上げた。キャプテン秋元真夏は、齋藤飛鳥プロデュースにより猫のコスプレをして4期楽曲「Out of the bule」を歌い、逆に飛鳥は秋元に「ガールズルール」で堂々と『マナハラ』を受けたりとやり合い(?)に発展する場面もあった。そして、このコーナーの大トリを飾ったのは和田。松村Pの要望は「インド映画風 『ガールズルール』」。和田が主演で、残りの7人も大小いろんな役で登場。最後は和田がセンターで大勢のダンサーを携えて非常にカオスな「ガールズルール」を完成させた。
その直後のブロックでは、「インフルエンサー」や「Against」などで先程のムードから一転、1期生らしいキレのあるパフォーマンスを披露し、生田のピアノ演奏で「心の薬」をしっとりと歌い、本編最後はデビュー曲「ぐるぐるカーテン」で締めた。
アンコールは、後輩たちの楽曲を披露。3期楽曲「思い出ファースト」(秋元センター)から始まり、2期楽曲「ボーダー」(松村センター)、4期楽曲「I see…」(星野センター)の3曲を披露。なかなかない1期による後輩たちの楽曲披露にファンもメンバーも盛り上がった。そして「左胸の勇気」でアンコールを締め、貫禄ある1期らしい1期ラが幕を閉じた。

【4期ラ】フレッシュな16人は先輩たちの追体験で振り返る

1期ラから約1ヶ月強。期別ライブのバトンは4期に回ってきた。4期単独ライブは昨年12月以来、半年ぶり3年連続3度目。16人体制になってからは2度目となる。遠藤さくらがセンターを務める「夜明けまで強がらなくてもいい」からスタート、「逃げ水」「バレッタ」「ぐるぐるカーテン」と、いきなり表題曲で畳みかけた。4期ラのメイン企画は、「過去に先輩が挑戦してきたことを追体験」というもの。冒頭に、キャプテン秋元真夏がVTRで登場。「1期生が経験してきたことをチャレンジしてほしい」と伝えた。その秋元からは、2013年真夏の全国ツアーで披露した下駄を履いてのタップダンス(通称:下駄ップ)の指令が。生駒里奈のソロ曲「水玉模様」を和傘を手にしながら披露したと思えば、和風にアレンジされた「ガールズルール」で賀喜遥香をセンターに息の合った下駄ップを披露した。
続いて齋藤飛鳥がVTRで登場し、「UV(紫外線)手袋を使ったパフォーマンス」と「かっこ良い曲の鉄板曲」をリクエスト。「サイコキネシスの可能性」でUV手袋を装着し暗闇で光る手袋を使ったハンドパフォーマンスを成功。その後、痛烈な逆光を受け、センターから田村真佑が登場。ライブではお馴染みになりつつある、ゆっくり始まる「世界で一番 孤独なLover」がスタート。しっとりとサビをひとりで歌い上げ、ダンスパフォーマンスの後に「Are you Raedy?」の掛け声で「世界で一番 孤独なLover」がスタートした。先輩たちにも負けぬ迫力あるパフォーマンスを見せた。余談ではあるが、実はこの「世界で一番 孤独なLover」の冒頭のアレンジは、2020年の8thバスラのDay3で披露したものと全く一緒(厳密に言えば8thバスラでは間奏にステージ演出の変化がある)。8thバスラでの冒頭のダンスパートにセンターの田村の姿もあった。
最後は高山一実がVTR出演。「私がめちゃくちゃ印象に残っている企画」として、2013年真夏の全国ツアーで行われた、「走れ!bicycle」の企画。これは、楽曲披露中は、発電自転車を漕ぎ続けないとステージの照明が暗くなってしまうため、ひたすらに漕ぎ続けなければならないという企画。今回の4期ラで用意された自転車は4台。その座をかけて(?)16人が4チームに分かれて、ライブ会場の千葉県(幕張メッセ イベントホール)にちなみ、千葉県に関するクイズで競うことに。結果1問も正解することができなかった筒井あやめ、弓木奈於、柴田柚菜、林瑠奈の「筒井チーム」が漕ぐことに。「走れ!bicycle」がスタートすると、自転車発電に切り替えられステージ上は真っ暗に。その後も明転と暗転を繰り返しつつ、他の12人に「がんばれー!」と激励を受けながら、自転車を漕ぎ続けた。「ガチめに漕ぎたくなくてぇ」と漕ぐ前に弱音を漏らしていた筒井だったが最後までやり切った。その後秋元と松村沙友理がリモートで出演。先輩の追体験をやり切った後輩たちに労いの言葉をかけた。
その後は、ユニット曲を披露した4期生。清宮レイをセンターに掛橋沙耶香、黒見明香、矢久保美緒の4人で真夏さんリスペクト軍団の「2度目のキスから」を可愛く歌い上げ、筒井、早川聖来、松尾美佑の3人の「ごめんね、スムージー」で可愛さ大爆発して、かと思ったら賀喜と田村のデュオで白石麻衣と松村沙友理の「流星ディスコテック」を大人っぽさを見せつけて、遠藤、金川紗耶、北川悠理、佐藤璃果の「偶然を言い訳にして」では、オリメンの高山が755で自身の色でもある水色の衣装を着た金川を褒めて先輩を唸らせ(下記にリンクあり)、柴田、林、弓木の3人の「雲になればいい」で本家にも負けないほどの歌唱力を披露するなど、随所でファンを驚かせた。

最後は怒涛の4期楽曲メドレー。4期ラ前日にもMステにて披露した「I see…」をはじめ「キスの手裏剣」「図書室の君へ」「Out of the bule」を立て続けに披露。最後は「4番目の光」をフルサイズで歌い上げ本編の幕が降りた。
アンコールでは、27thシングルに収録される「猫舌カモミールティー」を初披露し、田村が初めてのセンターに抜擢された。アンコールのラストは「おいでシャンプー」が選ばれた。間奏のナカダカナシカコールでは、乃木坂工事中の4期生紹介の回でナカダカナシカコールを披露した矢久保にカメラがフォーカスされると、矢久保の口は「ナカダカナシカ」と動いており、それを見たファンも感銘を受けたに違いない。

【3期ラ】堅い絆で結ばれた12人は憧れの衣装と4年前の自分たちを振り返る

9thバスラの期別ライブのバトンはいよいよアンカーの3期生へと回ってきた。3期生の単独期別ライブは、加入して間もない2017年5月以来4年ぶりとなった。OVERTUREの後に一人ずつかっこいいソロダンスを決め、大園桃子の「3期生、行くぞー!」の掛け声で「三番目の風」からライブはスタート。その後も「未来の答え」「自分じゃない感じ」「トキトキメキメキ 」「僕の衝動」「毎日がBrand new day」と立て続けに3期楽曲を披露。序盤からメンバーは汗びっしょりになった。
その後のコーナーは、憧れの先輩や過去に自分が着用していた思い入れのある衣装を身に纏いパフォーマンス。その後は3期生がファンの前に初登場となった、「5th Year Birthday Live」にて着用していた物と全く同じ衣装に着替え、「ハルジオンが咲く頃」「白い雲にのって」「ハウス!」と、これも当時と同じ曲を同じ順番で歌った。
この後は、岩本蓮加と向井葉月がアコースティックギターを持って登場。二人のギター演奏に合わせて「僕だけの光」を歌唱。歌い終えると、12人のそれぞれの目には涙が溢れていた。
後半最初のブロックでは、先輩後輩の楽曲を披露。4期楽曲からは「Out ob the bule」を、2期楽曲からは「アナスターシャ 」を、1期楽曲からは「Against」の3曲を披露。今となっては、乃木坂を語るには欠かせない3曲の立て続けの披露にファンだけではなく他のメンバーも熱くなった。
その後は、「インフルエンサー」「シンクロニシティ 」のレコード大賞受賞メドレーからの「きっかけ」でたたみかけた。特に「きっかけ」での大サビ前の久保史緒里の気迫あるソロパートには、久保推しの私も鳥肌が止まらなかった。
本編最後は全員の総意もあって「思い出ファースト」を披露。歌詞にもある「君とここにいる奇跡」というフレーズ。加入5年目を迎えた3期生12人は、ここまで誰一人欠けることなく坂を登り続けてきた。12人がこうして出会えて、ここまで12人で突っ走り続けてきたこと。本編最後に梅澤美波が伝えた「ここにいる奇跡を改めて感じたライブ」をまさに感じた瞬間であった。
アンコールでは、前日の4期に続き27thシングルに収録される3期楽曲「大人たちには指示されない」を初披露。センターは岩本が務めることも発表された。アンコール最後は山下美月の煽りで「ガールズルール」がスタート。山下は曲中に「4年ぶりの3期生ライブ、本当に楽しい時間を過ごすことができました。12人誰ひとり欠けることなく活動できたのも皆さんのおかげです。今はまだ会えない日々が続きますが、この会場でライブができる日を願って、私たちも頑張っていきます」とファンに投げかけて4年ぶりの3期ラは幕を閉じた。

【まとめ】

コロナ禍で迎えた今回のバスラは沢山の史上初が重なり合った。それでも誰一人として、乃木坂らしさを失うことなく全員で走り切った2ヶ月半だったと思う。
特に今回のバスラはありとあらゆる箇所で「振り返る」ということを大事にしてきたライブだと思う。この投稿でも「振り返る」というフレーズを多用してきたが、過去をみんなで見返して、これからも楽しく頑張ってファンとメンバー共に坂を登って行こうというメッセージだったのかもしれない。

乃木坂はいよいよ二桁10年目に突入する。10年目の乃木坂はどんな景色を私たちファンに見せてくれるのか。非常に楽しみである。
また、10thバスラではファンが一同に会してお祝いできることを切に願う。


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