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夢なら良かったのに

私には子どもがいない
 
もう産むこともできないから
子どものことなんか考えたこともなかったこの頃だけど

NHK「透明なゆりかご」をつい見てしまった

NHK+に登録できれば、2023.2.4までなら全10話見れます


産婦人科が舞台で

まず、タイトルにある「透明なゆりかご」を見つけてください

中絶
出産でお母さんが死亡
お母さんのキャリアと出産
児童性虐待
胎児の先天性の病気

とても丁寧に一つひとつが描かれています


この番組は、産む産まないということを中心に描かれていて

毎回泣きながら見るんですが

その中で、41歳の女性が、3人も育てられないと中絶しますが
「中絶した時から、もっと産むことを考えて上げなかったのか。
無理でも思ってあげれば良かった。」
と自分の気持ちを吐露していました


それを見ながら

私が不妊治療をしていた時を思い出しました

初めて体外受精をしてお腹に戻して

腹水が溜まって1週間入院しました


エコーを撮ったら

小さな3つの光が輝いていました

嬉しいという気持ちではなくて

三つ子を育てるのは大変だなあと思っただけで

育たないなんてことがあるなんて思いませんでした


退院して、直ぐに仕事に復帰しましたが

その日に出血してしまいました


私の三つの光がなくなってしまって

悲しかったけれど


次を頑張れば、きっと妊娠すると思っていました


何回も頑張ったのに

でも、次はありませんでした


最後に体外受精しようと思った時は

同僚が痔の手術をするということで

病院へ行けなくなり終わりました


悲しくて泣きました

あの最初の時に戻ってやり直したかった


あの子たちが生まれていたら

今頃21歳です


どんな大人になっていたかなあって想像してしまいます

きっと素敵な大人です


でも、私は、完璧主義で教育熱心になっていたかもしれないから

子どもが不登校になってしまったかもしれないし

子どもが苦しんだかもしれないから

子どもは産まなくて良かったんだと

毎回そう納得させています


でも、三つの光が頭から離れないです

あの子たちを育てられなかった自分が許せないです

どうしても行かなければならない仕事なんてないのに

仕事に行ってしまった自分が許せないです


それでも、生きていかなければならなくて

仕事を子ども代わりにしました



一生懸命仕事をしました

結果も出しました


でも、仕事も奪われました

奪った奴らを憎みました


もう何もなかったです


苦しかったです



子どもを産みたかった

いっぱい愛したかった

いっぱい愛されたかった



昔のことを思い出して泣くこともあります

今は、泣いても良いと思えるようになりました

私の三つの光と そう遠くない未来に会えるかもしれないです

「会いたかったよ」

そう三つの光に言ってあげたいです

三つの光は、瞬いてくれるかなあ

会いたいなあ





いろいろある自分のことを、もっと研究して、みんなにホッとしてもらう生き方のヒントを伝えたいので、サポートをよろしくお願いします。