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Spin Map始動

いよいよ、Spin Mapの1期が始まりました。

グループセッションの予定が、個別対話が先になってしまったけど。

参加者の友人が、1回目の終わったときの感想で、「時空を超えた別世界にいた感じ」と行ってくれました。

プライバシーに関わるから詳細は割愛するけど、幼少期に得た体験や感覚は、やはり根強い。

持ち寄った文学作品の一節を鑑賞し合って、その言葉を心で反響させながら、瞑想でイメージを広げていく。

彼女は小学2年生のころの思い出を語り出して、そのときに感じたこと、体験したことが溢れ出てくる感じでした。

そのとき目の前にいる彼女は、申し訳なさ、悔しさ、怖さ、居たたまれなさを、エネルギーとして一生懸命僕に伝えてきていて、まさに8歳の少女が必死にそのことを伝えようとしているように感じました。

怖かったやろうね、つらかったやろうね。もともと涙腺がゆるいほうではあるけど、目頭が熱くなって、ハグしてあげたくなりました。

そして、当時子どもだった自分が達成できずにかわしてきたことを、自身の長女とやり直しているように感じて、今は覚悟と共にあるというエネルギーがバンバン伝わってきました。

同時に、祖父母との思い出と、祖母と妹の絆から、こういう育児をしたいという気持ちも語ってくれて、そのときは今の母としての彼女の気高さを感じました。未来を見据える眼差しからキラキラしていました。

彼女は、大好きな幸田文が、ずっと不出来な自分は親に愛されていない味噌っかすだと感じていたことと、その父の死ぬ間際に、本当は自分も父の愛し子(いとしご)であったと骨身にしみて感じたというエピソードを語り、自分にもそういうときが来るのだろうかとつぶやいていました。

僕も数年前まで、親から愛されていなかったと決め付けて、交流を閉ざしていました。けれど、自分自身と向き合うような対話やワークショップへの参加、親友との半年に及ぶセッションを通して、なんと愛に満ちた半生だったろうと思えたことを、彼女に伝えました。

母はこんなにも自分を愛してくれていたということ。

僕は幸い、母がまだ元気なうちにそれを掴めて、母からもポロリと当時の思いなどを聞けることもあるし、今まで自分を苦しめていた思い出が、逆に支えてくれるものに変わりました。

だから、きっと、このSpin Mapに参加してくれている人も、そうでないまだ見ぬ友も、みんな、そうなれると思っています。なってほしいと思っています。

初回からこういう感じになって、これからどうなるの?と彼女から問いが出ました。

きっと、もっといろんな発見もあるだろうし、その中には見たくもない怖くて大嫌いな自分にも出会うだろうし、それを僕にぶつけることもあると思う。でも僕はそれを受け止める覚悟があるよ、と伝えました。

僕がかつて、親友にそうしたように。セッションしてくれた親友は、触れたくない自分の一面と向き合う怖さから、暴言を吐いたり悪態をついたりする僕に、じっと寄り添ってくれて、そのままを返してくれました。それでもあなたが好きよと伝えてくれました。

僕も、少しでもそういうことができるようになりたいな、きっとできる。そういう思いで始めました。

これから3ヶ月、本当に楽しみです。

今回、彼女が見つけた、彼女の魅力のなかで、一番素敵だなと思ったのは

「のらりくらりできること」。

何かと競争を強いられ、比較され、気づけばマウントを取り合うような現代において、彼女のこの力のなんと悠然で軽やかなこと。大好きです。

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