古い建物がたまらなくスキだ

とはいえ法隆寺の西院伽藍は順位に残念ながらインしてない。
古いと言っても大正〜S.40年代位に建てられた海砂コンクリートの建造物 一輪車でコンクリ打った奴
その方が断然古くたたずんでいる。

涙と錆と雨と夢と金と酒にやられたコンクリート肌
同じのは絶対に見つからなかったのであろう
金を出しても代わりなどないんだよと教えてくれる
補修された石綿Pタイルの床

学校のような凛とした姿勢を持ちつつ
建物のどこかに真っ暗闇を必ず装備している
繁華街の雑居ビルなどがマスト
うすーくボーっといった廊下に空調などないのに
鳴る機械音、鉄のドアが震えている。アレなんの音なんだよ。

とにかく多くの人間交差点が想い浮かぶ
まことに勝手に
泣く女　溺れる男　狂う酒
聖徳太子が足りない奴　オロナミンＣの空瓶
喋れないのか喋らない爺さん　
睨むおばさん　ギザ10はある
どうにもならない毛布　コンビーフの回す棒
ショートホープ　赤いドレス

寂しい生き者だから、
建物も話しも少し寂しくないと心に入って
来ないようになってるようだ
大阪千日前はそんな群発雑居ビル遺跡群の奇跡だ
遺跡は不味いな　世界現役だ
借りたら結構な家賃がかかる。

エレベーターは終わる確率
タワマン無音の
26,800倍危険なBOXだ　ロックの歌詞みたいだろー
奴の空気は完全に止まっている
終わりを言いかけている
それにこの昼間に乗るには、
あーここで俺は終わってもいいのだ
分かるよ　なんか
と本気で尾崎豊が配達しているのさ
白いエライ飛び出た丸いボタン先に誰かが何時も
マジックで行き先を案内してくれている　4とかと。
誰かが「あの○」と書けば
それがゴールへの最後の
エライ飛び出た白い丸いボタンさ

しかしあの真空を耐え生きて出られた時
やっと生きながらもあの世への日々の歩みを
心底感じれるのさ

なんちゃって（泣）

写真は共に千日前ではなく高津　ナンデヤネン