見出し画像

爪と根っこは知らない間に伸びる

(藤原)
今年のお盆休み。
台風も近づきそうだし、遠出するのも少し。と躊躇ったが、以前から気になっていた高知に行こうと思い、ことりっぷを購入した。

買ってから、お盆に合わせて高知の一大イベントよさこい祭りが開催と書かれていて、「しまった。混むなぁ」と落胆。
それを楽しみにしている人が全国から集まるハレの日に、ちょっと前からふらっと行こうかな、の人が行くとえらいことになると思い断念。

代わりのスケジュールで、出雲に行くことにした。
高速バスで行こうと思ったが、帰省のためか、直前ではバスが取れず。
新幹線と電車に行くには半日かかってしまうし、どうしたもんかと。
色々深夜(出発前夜)まで調べた結果、行きは飛行機・帰りはバスというプランを立てた。
ちょっとこの距離で飛行機はリッチだ!と思ったが、結果非常に良かった(席の都合上、プレミアムエコノミーだった。爆睡してしまった)

島根につき、人生初の出雲そばに舌鼓をうち、レンタサイクルで夕日を見に行った際に、島根県立美術館で何やら巨大な物体が。

夕日を背景に学芸員さんが手で押して、彼は歩いていた。みんな遠巻きに写真を撮る。

テオヤンセン(THEO  YANSEN)氏
の作品とのこと。
12本の足をパタパタと、だがしなやかに動かすその姿はまさに生き物そのもので。電気も使わず、風で動くまさに巨大な生命体。

翌日、気になったのでテオ・ヤンセン展で他の生命体を鑑賞。学芸員さんにも色々質問しながら、テオヤンセンの考え方、作品の作り方、人生観、宇宙観・・・言葉では言い表せないけど、凄く感銘しました。
物理学と生命科学と数学と。
学芸員さんが生き生きとして説明する姿、それを老若男女が全員子供のように楽しんでいる姿をみている光景。ずっと居られるね。

展示会でしか購入できない、プラモデル(※ミニビースト)を購入。
早速組み立てて、うちわで仰いでパタパタ動く足をしこたま鑑賞した。

基本構造、設計を全部ネット上に公開していて、過去の展示会にはこれまでの作品(基本的に一つしかなく、一つ一つが数メートルの大きさ)が世界中を旅する形で並んでいるとのこと。

このような芸術作品とも呼べる生命体を作って世界中の人を虜にしててさぞ本望だろうなぁと。凄い。

個人的ポイントは、過去の作品の変遷が、一覧で壁に貼られているのだが、生命の進化となぞっていて、紆余曲折(進化と衰退)が作品と結ばれているのが面白かったけど、これは現物を見ないと全く伝わらない。

大阪万博のオランダパビリオンで公開されるとのこと(関西では次の展示がこれっぽいぞ)なので楽しみ。

買っちゃった。扇風機の羽のところで風を受けて足が動く。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?