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【感想】Netflix アメリカンファクトリー

Netflix アメリカンファクトリーというドキュメンタリーを見た。これがオバマ前大統領の作った製作会社の初の映像作品であるのに、政治モノではなく、経済ドキュメンタリーなのがすごい。要するに、米国に進出した中国の工場のトラブルの話。異文化での仕事の大変さを知る。米国人と中国人が考え方違いすぎて、こんなにぶつかるものかと思った。むしろ、中国人が昔の日本人のカルチャーに近いので、日本人でも同様の問題がある気がする。

内容はシンプルだ。

1. オハイオ州でGMの工場が撤退した
2.GM跡地に中国の大手の部品メーカーが巨大工場を作った。
3.多数の現地の米国人を雇って、雇用を復活させ、歓迎ムードだった。
4.中国人の単身赴任従業員もたくさんきた。
5. 社内は中国の歌や食事や文化であふれる。
6.米国人と中国人がいろんな問題でぶつかりまくる。

中国人と米国人の働き方が違う。

米国人は、ルールや契約を守るし、残業しないし、労働者の権利は主張しまくるし、考え方はポジティブで、問題が起きると解決することに集中する。

中国人は、ルールや衛生基準も守らないし、残業が普通で、土日も働くし、会社は家族なので、労働者の権利の意識がないし、考え方がネガティブで、問題が起きると責任の追求に集中する

アメリカの常識で考えると、米国人の考え方が正しいが、経営陣は中国人なので、当然、中国よりの経営になるが、そんなことしたら、大量に米国人従業員がやめまくる。

残業なんか当たり前だろな中国人と、仕事が途中でも定時で帰る米国人が一緒に仕事したら、そりゃめちゃくちゃになるし、経営的にも問題だ。今の日本の働き方革命に近いものを感じる。

ポリティカルコネクトレスとか、ダイバシティとか、そんなかんたんな言葉で、片付かない現実がそこにある。それを、ダイバシティの象徴みたいなオバマ元大統領が作ったから、すごい。

ちなみにサムネイルは関係ない。

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