五台山プロジェクト「毎日が文化祭」苦悩の決断 ミーティング篇【ライフ・カラーズ岡本連載コラム】


プロポーザル?
横文字の単語が苦手なんです。恥ずかしながら、今回の件で初めて聞いた言葉ですが、ネットで調べたら「複数の者に目的物に対する企画を提案してもらい、その中から優れた提案を行った者を選定すること」

わたくし企画考えるの大好き人間、アイディアが沸々と湧いてきます。何もない状態から作り上げる面白さって最高です。

ただし今回は選定されなければいけないわけで、強敵ライバルがいる状態で勝つにはどうしたら良いかとムムムとなるわけです。企画の方向性を決めなければ設計案もつくれません。

我々のチームで勝つためには収益性と公共性で議論していきました。
最大の問題は展望台の来場者が牧野植物園の10分の1と非常に少ない、しかも駐車場も小さい、そして車は一方通行、こんな状況でどうやって稼ぐのですかって状態です。
飲食店・貸しスペース・宿泊施設などなど想定して収支計算をエクセルに数字を入れれば、確実に稼げるのは宿泊施設と導かれ、メンバー全員が五台山にホテルってないよね〜となりますが、大きなホテルだと儲かるぞとエクセルが語りかけてきます。ムムムとなるわけで、審査に重要な収益でホテル提案は勝てるよねとなっていきます。

長い時間議論をし山の上にホテルと多目的な複合建設で決定やむなしって時に建築家の髙橋さんが自然の景観を壊す建物はおかしいと呟き、その言葉が自分の中でモワモワと「五台山は稼ぐ場所ではない、盛り上げる場所である」との言葉が支配してきます。ホテルとなると建物も大きくなり、五台山から突き出た建物って不自然だし、でも稼ぐことも大切だし、難しすぎるとイーとなるわけですが、稼げる施設を諦めて、もう一度企画を練り直そう!とみんなに提案します。

あーだこーだと疲労困憊フラフラ状態で、多くのひとが関われる場所にするべく、飲食を中心にチャレンジショップ、結婚式も出来て1組宿泊できるスペース、高知のクリエイターやプレイヤーが参加できるイベントスペースと色々盛り込んでしまえ!とエクセルが悲しい数字を突きつけてきますが、イチかバチかの大勝負!高知のさまざまな仲間が集ってみんなで作り上げる場所にするぞーとの思いでやっと方向性が決定し、髙橋さんに設計案をお願いしますと、バトンタッチ!

わたくしは、もうすでに勝てたと謎の自信に満ち溢れていました。

次回 緊張のプレゼン篇