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イスラエルのポケベル攻撃

 2024年9月18日のニューヨーク・タイムスに、イスラエルによるポケベル爆破攻撃があったと伝えています。

 10月7日のハマスによるイスラエル攻撃の後、携帯電話ネットワークへのイスラエルの諜報部員によるハッキングが報告されているため、レバノンのヒズボラ工作員はポケベルを使用しています。

 今週の火曜日の午後3時半、数千人のヒズボラのメンバーは指導者からのメッセージと思われる着信音が鳴った直後、爆発が起こりました。この攻撃により、負傷者2,700人のうち、数百人が重体、レバノン中の病院の緊急治療室はパンク状態になり、水曜日までに12人が死亡しました。この攻撃による被害を受けたのはヒズボラのメンバーだけではなく、2人の子供も命を落としています。そのうち一人は9歳半でした。

 レバノンとイランの当局者は、これはイスラエルの作戦だったとみています。爆発物がどのようなものだったのか明らかになっていませんが、壊れた危機の破片や爆発発生時の防犯カメラの映像からポケベルの爆発が原因となっていることが分かっています。

 爆発したポケベルのメーカーと思われる台湾の電子機器ブランド、Gold Apolloは関与を否定しています。現在、該当の製品は同社のウエブサイトの製品リストから削除されています。

 レバノンでは水曜日にもトランシーバーが爆発。20人が死亡し数百人が負傷しました。

 この2つの攻撃により、レバノンを拠点とする過激派組織ヒズボラにとって大きな打撃なりました。イスラエルとヒズボラとの間で大規模な戦争が起きるのではないかという懸念が高まっています。

 イスラエル軍は、爆破事件に関するコメントは拒否していますが、イスラエルのヨアブ・ガラント国防相は水曜夜のビデオ声明で、イスラエルは「この戦争における新たな時代の始まりに立っている」と述べました。ヒズボラによる脅威に対して「軍、資源、エネルギー」を振り向けており、イスラエルの軍事的取り組みの「重心」は「北上している」と述べました。

 アラビア語チャンネル「アル・マヤディーン」によると、この爆発物は空港や税関でスキャンされても検出されない、この作戦のために特別に設計されたものだと言っています。爆発はバッテリーそのものではなく、ポケベルのバッテリーに含まれるリチウム部室を爆発させ、ポケベルをベルトに装着している者に最大のダメージを与えることを意図していました。

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