【吃音】吃音の何が問題か。私が考える吃音問題について①(自助団体編)
吃音を取り巻く様々な問題を総称して私は吃音問題と呼んでいます。
医者でも研究者でもないタダの一人の当事者から見ても吃音症は取り巻く問題が複雑怪奇であり、その解決は一筋縄では行きません。
では、何が問題なのでしょうか?一緒に考えていきましょう。
①吃音が障害であるか否かの論争について
吃音者の自助団体の歴史は古く1960年代には発足していたと聞いています。歴史ある自助団体である。これがどのようなことかと言うと、障害者差別に苦しんだ時代を経験されている方も多く在籍されているということです。
もちろん、他の要因も可能性として大いにあるのですが、1つの事実として、当事者の間であっても吃音が「障害か否か」で意見が分かれています。
②当事者会の全てが安心安全なピアサポートグループではない
具体的な団体名は控えますが、70代の方などが所属されている自助団体ではこのご時世においても未だに平気で差別発言が飛び交います。差別発言をする方々は吃音は障害ではないという認識であるため自分自身は障害者ではないわけですから平気で障害者を差別する発言を行うわけです。
また、他の団体などにおいては吃音は障害であると捉えながらも、生存者バイアスがかかった考えを強要するような様子も見られており、もちろん場所によりますが、安心安全な自助団体であるとは言い難い状況です。
(※私は過去、人格否定をされうつが悪化した経験があります)
③自助団体が障害や疾病に関する正しい知識を持っていない
自助の団体であるため当たり前と言えば当たり前なのですが、多くの自助団体は吃音やその二次障害について正しい知識を持ち得ていないことが多いです。そもそも医療的な知識を持つ支援者の絶対数が少ない状況であり、あくまで自助団体であるため自力で最新の研究を追いかけて正しい情報を持ち続ろというのは酷な話ではあるかと思います。が…、各団体において最低限、自分達で対応が難しいと感じた際にパスを渡す相談先だけでも用意はしておきましょうと言いたい。藁にもすがる思いで当事者会の情報を獲得して、ようやく相談が出来ると思ったのに突き返されたとなるとショックも大きいです。当事者間で抱え込む必要もないため行政の窓口など最低限把握しておけると相談をする側も相談を受ける側もお互いに幸せになれる、と思います。
睡魔に勝てないため以上、今日の記録はここまでとなります。
明日以降は医療・福祉的な問題について解説を行います。
補足やこれは違うという意見があればご連絡頂ければ幸いです。