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漫才台本「ファミレス」(リメイク)

琴葉姉妹の漫才台本です

茜・葵「はいどーもー」
茜「三角食べしてます、琴葉茜です」
葵「一角食べしてます(食い気味)、琴葉葵です」
茜「食い気味に食い方の説明すな!」
葵「2人合わせて」
茜・葵「琴葉家です!よろしくお願いします!」
葵「ファミレスってあるじゃない?」
茜「あるけど、それがどうしたん?」
葵「ファミリーレス社会、略してファミレスということは皆様ご存知だと思います」
茜「核家族と独り身が増えた社会のこと指してた!?初めて聞きましたけど!?」
葵「今日はそちらではなく、誰も知らないもう一つのファミレス、ファミリーレストランの話をしたいんですよ」
茜「そっちしか知らんわ!」
葵「お姉ちゃん知ってるのなら話早いねぇ」
茜「多分お客さんもファミリーレストランの方しか知らんからもっと話は早いと思うで」
葵「教養のあるお客さんで助かりますよぉ」
茜「ファミレスは教養とかちゃうやろ」
葵「私、ファミレス店員がうまく接客できてないの見ると、ブチギレて店中の箸全部折っちゃうんですけどね」
茜「怒りの訴え方に教養がまるで感じられへんやないか!そんなやつがお客さんの教養いじるなよ!」
葵「すでに23店舗出禁になってるんだけどさ」
茜「そんだけ暴れて警察が動いてないのが不思議なもんやな。次からは1店舗目でうちに相談してや」
葵「あ、警察は動いてるよ、私が捕まってないだけで」
茜「ここで漫才しとる場合ちゃうやないか!」
葵「どうしても感情を抑えられなくなっちゃうんだよ。なんであんな簡単なことができないのかってさ。」
茜「警察動いてるんやんな?なんでそのまま漫才続けようとしてるんや?」
葵「いや、漫才続けてる方が安全なのよ。舞台までは上がってこないから」
茜「どんだけ刹那的に逃げおおせてんねん!言っとくけど4分ぐらいでこの漫才は終わるからな?」
葵「そしたら別の人とまた漫才すればいいからさ」
茜「警察まくためにエンドレス漫才するやつがあるか!」
葵「とにかくファミレスの漫才コントがやりたいんだよはやくやらせてよ捕まる前に」
茜「わかったわかった、どっちがどっちやるんや?」
葵「じゃあ私が完璧な接客するからお姉ちゃんお客さんとして来てよ」
茜「箸折りまくる感情表現するやつ雇ってる店に行きたないな」
葵「私に接客できないって思ってるの?」
茜「やば」
葵「血がつながった家族なのにひどいよ!」
茜「ちょ、葵、」
葵「あぁだんだん腹たってきた!箸はどこ?どこどこどこどこどこどこどこ?」
茜「感情が抑えられへんなってもうとる。うちが悪かった。葵の店にいったるから許してくれ」
葵「さっさとこいよな」
茜「とりあえず箸はおられんで済みそうやな。ほないくで。ここが最近できたファミレスかぁ。からんころんからん」
葵「らっしゃせえええええ」
茜「なんで居酒屋みたいな挨拶してんねん!」
葵「200名様ですか?」
茜「いや1人です」
葵「申し訳ございません、うち4席しかございませんで」
茜「1人やから大丈夫ですよ?」
葵「事前にご予約いただきたかったんですけど」
茜「予約入れても200人はさばけそうにありませんけど?ほんまに1人なんで」
葵「と、とりあえず4人だけでも奥から座って頂いて」
茜「パニックになりすぎやろ!196人余るから焼け石に水やて!うち1人ですから!」
葵「あと、お客様、ずっと気になってたんですけど」
茜「なんですか?」
葵「どうしてお隣の方と棒でつながってらっしゃるんでしょうか?」
茜「うち知らん間に人形を1人でいっぱい動かして分身したみたいに見せるパーティグッズつけてたってこと?」
葵「あと、横一列だといつまでたってもお店に入れませんが」
茜「やっぱりつけてるやんあれ!200体もよくここまで連れてきたなうち!」
葵「よく200人も数えたな私」
茜「ちょっとまってもらえる?」
葵「もしかして接客にどこか悪いところあった?」
茜「いやそこは問題なかったと思うけどやな。客のうちがちょっと特殊すぎたかもしれへんな」
葵「それはお姉ちゃんの問題じゃん」
茜「うちも知らん間に変人にされてたというかやな」
葵「でもお姉ちゃんはあのパーティグッズつけたままファミレス行って、1人のくせに”ファミリーですww”とか言っちゃうタイプでしょ?」
茜「そんな風に思われるような姉やったんやとしたら気をつけるわ。次はそういうのつけずに行くから」
葵「じゃあ”1人で”ファミレスに来るんだね」
茜「1人を強調すな!とにかくいくからな?からんころんからん」
葵「お一人の茜様」
茜「なんでうちの名前知ってんねん!」
葵「ごめんなさーい、今1人お客様いらっしゃってですね」
茜「うちも1人やから大丈夫やと思いますけど」
葵「うち4人席のテーブル一つしかないんですよ~」
茜「なんで1ファミリーしか迎え入れられへんねん。そんなんでファミレスなのんなよ」
葵「なので相席になっちゃうんですけど」
茜「ファミレスで相席は流石に聞いたことないわ!ちょっとまってくれ」
葵「あ~ごめんごめん。なので相席になってしまうんですけど。のほうが丁寧だったか」
茜「そこ誰も気になってないねん!そんなことより相席ファミレスのほうが気になってるから!」
葵「いい出会いあるかもよ?」
茜「食ったことない飯との出会いという刺激すら受け付けないときに行くのがファミレスやねん。会ったことない人との出会いは刺激強すぎるわ」
葵「じゃあ1人で来た挙げ句、相席もしないお客さんをお姉ちゃんがやるってこと?」
茜「なんであかんことみたいに言うてんねん!そもそも1テーブルしかないファミレスがおかしいから!」
葵「どこから注文があったかわかりやすいんだけどなぁ」
茜「2テーブルで混乱するようなら客に箸おられる未来が待ってるで」
葵「そんな客いないでしょ」
茜「あなたですよ?まあええわ、最後にもっかいくるからお願いしますよ。からんころんからん」
葵「おい!もう来るなって言っただろうが!」
茜「はい?」
葵「髪の毛赤く染め直したからってウチの箸全部折ったこと忘れたりしねえってんだよ」
茜「いや葵が出禁になってる店やないか!もうええわ」
茜「どうもありがとうございました!」(葵すぐに逃げる)
茜「いや警察警戒して挨拶せずに逃げ出すやつがあるか!!」

あとがき

お読みくださりありがとうございました。以前投稿した漫才のリメイク漫才です。下に貼る動画が、以前投稿していた形とだいぶ変更したのでこれを機にリメイクしました。読み直してみると今書く漫才と比べてだいぶ違う感じで面白かったですねw一応その時の感じを残しつつ少し盛ってみた感じです。それに加えて、逃げ足が早いっていう一応立ち絵が無いとできないような要素を追加してみました(伝わるかはわからないけど)

動画

上記の漫才台本からできた動画です。御覧ください(どれも同じ内容です)



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