スーパーマーケットのイベント会場で保護犬譲渡会。20頭近くいたけど、ほとんど繁殖引退犬だった。コロナ以降のペットバブルでボロボロだったりヨロヨロだったり、お父さん犬お母さん犬、よく生きてきたね。みんな外の広々した場所に出られて、あとは幸せになるだけだね！良いご縁を願うばかり。

一緒に暮らしていると、犬は人に合わせちゃうんだ、その生活しか知らないから。無理してるなんて一言も言わないで、私の夜ふかしに付き合ってくれたんだ。もっとゆっくり寝たかったよね。片付けられないケージの横で、ごめんねばかり出てくる。おやすみ、もう寝なくちゃね。教えてくれてありがとう。

バウバウバウバウザーザー。素人でも、耳をすまさなくてもわかるよ。心臓頑張っている。心雑音が見つかって、お薬飲み始めてもうすぐ２年だもの。お薬も今は４種類１日２回にしんどい時の頓服。ありがとうありがとう心臓。おじい犬このままなんとかコントロールして穏やかに穏やかに長生きよろしくね。

ハッピーに吠えられた。ハッピーは高齢の母の愛犬で13歳のおばあ犬。仔犬の頃からいつも寄ってきてくれたのに、初めて吠えられてショックだよ。理由は簡単。母が私に怒っていたから。人からも犬からもあからさまに嫌われたことがないので、一番嫌われたくない相手に嫌われるのはキツイ。誤解だよ。

元気なシニアが多い街。朝はデイサービスのお迎え、夕方はお弁当の宅配の車。築40年の戸建て庭付きが並んでいる。かつてはワンコがいたのでしょう、玄関前には主人のいない三角屋根の犬小屋。早朝のんびりお散歩を楽しむおじいの横に同じくおじいの小さなワンコ。ひょいと抱かれて玄関に入っていく。

呼吸数を数えてくださいね。獣医さんに言われて、頑張って数えようとしているけど、背中の毛がモフモフすぎて呼吸で膨らんでいるかどうかがよくわからない。床に顔をつけている時は、思いっきり寄って観察すると鼻から吐く息で床が少し曇る。ずっと数えているうちに一緒に眠ってしまう魔法にかかる。

目の前でトイレシートからはみ出しておしっこ広がるけど怒らないホトケ顔。ありがとうございます。犬たちのおかげで本日もアンガーマネジメント完璧です。犬は後ろ足には意識が向きにくいとか。体の長さだって、見えないものは知りませんよね。前足も体の半分もシートの上だもの。できた！ってドヤ顔。

おじい犬が階段の上でスヤスヤ寝ていて通れない。近づいても起きないので、間近で声をかけるのだが、少し大きめの声をかけないと起きない。耳が遠くなったのか「跨いでもいいよ」と無視しているのか。でも、跨ぐなんてできないなあ。だって自分がそうされたら嫌でしょ？今日も起こしちゃってごめんね。

お昼時の動物病院は、老犬老猫が多い気がする。いつもの薬、いつもの検査、一日一日を大切にゆっくりと。やっとエンジンがかかったんだよね。ロールカーテンの降ろされた待合室は、優しさと切なさをまとっている。おじい犬にも「お疲れさま」と声をかけてくれた。今ここの幸せがずっと続くといいな。

つい自分の勝手な解釈を当てはめてしまう。ヒトを基準に考えてしまう。肌に感じる暖かさや冷たさ、聞き慣れない大きな音、初めての匂い……イヌがどう感じているか、よくよく観察するしかないんだな。イヌはヒトに合わせてくれちゃうところがあるから、ただ心を尽くして、聴こうとするしかないよね。

出会ってしまったなあ。早すぎる死からまだ２ヶ月も経ってない。寒くなって膝掛けをだしたら、思い出があふれてしまった。おじい犬がお腹の下にしまいこんだのを見るだけでポロポロ涙こぼれてしまう、そんな時なのに、出会ってしまったなあ。もう少し、もう少し、気持ちの整理がついたら迎えにいくね。

家族で朝ごはん。いつも私だけ間に合わないのだけど、あれ？今日は早く座れた。わんこのお薬とご飯とトイレの交換が早かったんだ。うれしい。と同時に少し寂しいひとり分のお世話。もっとおじい犬になったらまた座れないかな。束の間の団欒、温かいお味噌汁。ありがとう。おじい犬唐突に撫でられる。